「法人としてビジネスするならB2B(法人対法人)に限る」、これは経営コンサルティングを事業にしていた頃にクライアントに口がすっぱくなるほど言い伝えていました、例えで言えば「1人に1本の薔薇を100人に売るのではなく、たった1人に100本の薔薇を売れ」ということです。
B2Bビジネスは結果が出るまでに時間がかかるかもしれません、しかしたった1つの案件成功でおそらくこれまでの1年分以上の利益が出ることも何ら珍しいことではありません。
私の事業家としてのビジネスはすべてB2Bビジネスに徹しています、何よりも達成感がそれまでのすべての苦労を吹き飛ばすほど大きなものとなるからです、これがB2Bビジネスの破壊力です、しかし起業家の多くはB2Bビジネスが儲かることを解っていながらなぜB2C(法人対個人)ビジネスを展開しようとするのでしょうか?
その一つの理由は有益な法人ルートや人脈が無いことにあります、上場企業と渡り合えるルートも大企業に入り込む人脈もないという事実がそこにあります、またB2Bビジネスの基本は組織力です、組織力が無くB2Bビジネスは行えません、したがって一人で気楽に行えるB2C(正確には、B2CではなくP2P=個人間取引)ビジネスに甘んじてしまうのでしょう、手軽に行えるSNSに頼り簡単に探せる個人を集めては日々銭稼ぎに始終してしまうのです。
もう一つの理由はB2Bビジネスをゼロから行うには多くの時間と資金が必須です、資金が無いがために結果が出るまで待てないというのが事実として存在します、実際問題として何時お金になるのか解らない不安で毎日を暮らすのは例えようも無い恐怖感が襲ってきます。
何をして良いか解らない、日々の活動費も底をついてくる、移動の交通費も昼飯代さえもままならず先細りの恐怖感から営業経費も使えなくなります、その恐怖感から逃げだす結果において日々何かをやって少しでもお金にしようとB2Cビジネスに妥協してしまうのです。
これが1円起業時代に起業した起業家の現実です、真に事業家として成功したいのなら覚悟を決めて個人相手の手軽なB2C思考から早期に脱却することです、ルートはお金を払ってでも法人人脈が豊富な人に依頼することです、そしてB2Bビジネスの成功法則を教えてもらうことに尽きます、日々の生活費は自身が興した事業ではなく日々銭を得られる別のことで稼ぐことです。
今現在の生活を考える手段の為の稼ぎと大きな事を成す目的の為の事業を決して混在させるべきではありません、作家も画家も売れるまではアルバイトで生活を繋いでいます、これは決して恥ずかしいことではありません、自身の夢に妥協するよりも余程立派です、いつまでも個人相手にビジネスを行っているうちは夢の実現などは程遠いと思います。
ちなみに個人相手の商品を製造販売するメーカー、例えば日用品や文房具などのメーカーでB2Cを行っている企業は皆無です、個人相手の商品の企業でさえも卸しに流通に販売とすべてがB2Bビジネスに徹しているのです、現代においてB2Cで成功できる企業は巨大な資金力と組織を抱え莫大な宣伝広告費を使える大企業だけです。
そして実は本来の姿のB2Cビジネスの方がB2Bビジネスよりも大規模になり高収益事業になるのです、これを小さな企業や個人で行えるはずはないのです、極少企業やベンチャー企業、まして個人事業主同様の起業家がB2Cビジネスで思ったような成功を収められる確率はゼロに等しいでしょう。
B2Cビジネスモドキ(P2P)しか行う術がなく「取りあえず食べて行くだけで良い」というのであれば成功などという夢を早期に捨てるべきです、法人化する理由は節税以外に無いのですから、潔く会社を清算して個人事業主になったほうが束縛される法的事項もなく気楽で良いのかもしれません、そもそも法人化する意味はB2Bビジネスを行うための最低限の準備ということです、決して体裁や満足感を得るという自身の為の見栄の表示であってはなりません。
「水清ければ魚棲まず」
正しいことだけが正義ではない。
争いの無い世の中だけが平和なのではない。
コメント:
正義だ平和だと言うのであれば、先ずは正義とは平和とは何かを正確に理解することだ。
どんなビジネスでも選ぶのはお客様。
恨むなら選ばれなかった自分を恨め。
コメント:
ビジネスは、例え販売であろうが売るのではなく買ってもらうという意識が重要。
これがビジネスの基本であり、真の顧客第一主義というものである。
自然をよく観察すると実に大きな学びがあります、その一つにいかなる事項も必ず遅延という事象が存在している事実が理解できます、一日を考えると太陽が最も高い所に昇る昼時よりも少し過ぎた午後になり気温が最高潮に達します、年間を考えると昼が最も長い立夏過ぎて暑さを増してきます、同じように夜が最も長くなる立冬過ぎて寒さが増してきます。
人間の体調も夏の疲れは涼しくなってきた秋に現れます、同じように冬の寒さを凌いだ疲れが温かくなる春以降に現れます、ビジネスも人が行うものであるなら必ずそこには遅延が発生すると考えるのが自然の摂理どおりではないかと思うのです。
事実全社一丸となっての事業推進では行動の結果は行動のピークを過ぎた後に現れてきます、したがって行動しているときには結果をじっと待つ余裕が重要となってくるのです、資金繰りなどの計画は行動と結果との遅延を意識して最初から織り込んでおかないと結果が出るのを待つことができずにガス欠で動けなくなります。
事業推進だけではありません、販売実績も実は忘れたころに徐々に結果が現れることなど珍しいことではありません、動けば直ぐにも結果が現れると考えるのは早計で何事も結果が出るのを楽しみに待つくらいの余裕が重要です。
どんなことも「行動した結果は遅延して現れる」、これを先に念頭に入れて計画に織り込んでおくことです、そうすれば結果が出ないと慌てることも焦ることもなくなるでしょう、常に心にゆとりを持ってビジネスしたければ、何事も最初から結果は遅れて現れることを意識してほしいと思います、「果報は寝て待て」の本質はこういうことです。
ただ何もしないで待っていても当然結果は何も起こることはないのは言うまでもありません、先ずは「待つ期間を考慮して資金調達する」、そして「やるべき事を手抜きせずプロセスを踏んでしっかり行う」、最後に「寝て待つ」、これが極めてシンプルな成功の方程式です、そしてこれを別事業で複数同時に並行して行う、こうすればどこかの事業で常に結果が継続的に表れていることになるのです。
「ビジネスは常に5年・10年先を見て今を考える」、これは一環とした私のビジネスに対するポリシーの一つです、これが「未来思考」であり今と未来しか考えていないということです、更に人に対しても適応していて他者の過去にはまるで興味がありません、過去にどんな事をやっていてどんな栄光があろうが今の状況がどうであり未来にその人がどうなるのかということに興味があるのです。
「未来思考」の例をあげれば一見バラバラに存在しているように見えるIT法人のサービスメニューですが、これらをメニュー化する際に思考していたのは「ワンストップ化」というキーワードです、これによってシステム導入コンサルティングからシステム構築、そして導入後のメンテナンスとアフターフォローまで獲得したクライアントを長期に渡り安定優良顧客として維持できます、そしてクライアントも安心して事業に専念できます、つまり双方にとって有益な各種利益をもたらすのです。
また過去のメイン事業であった経営コンサルティング事業では起業前のコンサルティング・起業支援・起業後の実務支援と経営者育成という一連のサービスによりワンストップ化を構築していました、またその間のピンスポットサービスとして資金調達や事業計画策定などの側面メニューも用意し実施してまいりました。
一旦は休眠した事業ですが近未来においてターゲットを高齢者に絞って再構築させたいと考えています、更には海外事業での多くの経験を生かして海外展開支援や企業成長や成長拡大には欠かせないM&A(買収合併)なども加え、起業前からIPO(上場)という出口戦略まで行える総合経営コンサルティングファームを複数の事業法人によって縦横無尽に展開させることができる方法を水面下で計画しているのです。
この流れを解りやすくするためにデジタルマーケティングツールを今以上に多用して数年先を見て準備を行おうとしています、これによって当初は一見バラバラに見えるサービスメニューが5年後には実はワンストップサービスの流れの中にある各セグメントに過ぎないということが明確になります。
多くの企業は一つのサービス体系を数年間という膨大な時間と費用をかけて作り上げ細かなニーズに応じて細分割した廉価版のサービスを提供するという手法を用いています、私の「未来思考」でのやり方はまず未来の在るべき最終形を設計し、それに必要な要素を抜き出して先に個別メニュー化して実施しブラッシュアップを図って行きます、そして各要素が成熟した数年後にタイミングを見極めて最終形を一気に組み上げるのです。
このやり方によって各要素単位で先に収益を上げながらブラッシュアップが図られるので時間と費用と労力の無駄が一切発生しません、また最終形が出来上がった時には、既に軌道修正や内容の組み替えなどのフィードバックの必要がないほどに完成されていますので成長拡大させることに全力を上げられるのです。
ビジネスは今を見て未来を考えるのではなく未来を見て今を考えることが重要です、まして過去を見て今を考えているようではゴールは永遠に見えることはありません、人もビジネスも今から未来にしか進みません、どんな素晴らしい過去があっても過去に戻ることはできないのです、現実をしっかり見詰めて最終形であるゴールを目指して未来を見て進むことです。