2024年1月26日 01:00
自然をよく観察すると実に大きな学びがあります、その一つにいかなる事項も必ず遅延という事象が存在している事実が理解できます、一日を考えると太陽が最も高い所に昇る昼時よりも少し過ぎた午後になり気温が最高潮に達します、年間を考えると昼が最も長い立夏過ぎて暑さを増してきます、同じように夜が最も長くなる立冬過ぎて寒さが増してきます。
人間の体調も夏の疲れは涼しくなってきた秋に現れます、同じように冬の寒さを凌いだ疲れが温かくなる春以降に現れます、ビジネスも人が行うものであるなら必ずそこには遅延が発生すると考えるのが自然の摂理どおりではないかと思うのです。
事実全社一丸となっての事業推進では行動の結果は行動のピークを過ぎた後に現れてきます、したがって行動しているときには結果をじっと待つ余裕が重要となってくるのです、資金繰りなどの計画は行動と結果との遅延を意識して最初から織り込んでおかないと結果が出るのを待つことができずにガス欠で動けなくなります。
事業推進だけではありません、販売実績も実は忘れたころに徐々に結果が現れることなど珍しいことではありません、動けば直ぐにも結果が現れると考えるのは早計で何事も結果が出るのを楽しみに待つくらいの余裕が重要です。
どんなことも「行動した結果は遅延して現れる」、これを先に念頭に入れて計画に織り込んでおくことです、そうすれば結果が出ないと慌てることも焦ることもなくなるでしょう、常に心にゆとりを持ってビジネスしたければ、何事も最初から結果は遅れて現れることを意識してほしいと思います、「果報は寝て待て」の本質はこういうことです。
ただ何もしないで待っていても当然結果は何も起こることはないのは言うまでもありません、先ずは「待つ期間を考慮して資金調達する」、そして「やるべき事を手抜きせずプロセスを踏んでしっかり行う」、最後に「寝て待つ」、これが極めてシンプルな成功の方程式です、そしてこれを別事業で複数同時に並行して行う、こうすればどこかの事業で常に結果が継続的に表れていることになるのです。