数字の予測間違いにまつわる経済ニュースが最近目に付きます、これらの心理的な背景には「ご都合主義」が見え隠れしているように思えてなりません、都合の良いように数字を解釈し操作してみたものの 結果として周りに迷惑をかけ自ら信用を失う結果となってしまっているように思えます。
私たちはどこかに「やればできる」という一見精神的に崇高に思える思想を持っているのではないでしょうか、ところが蓋を開けてみたらどうでしょう、できると思っていたことは実はとんでもなく実現不可能なものであり、 どんなに頑張っても到達できないゴールを目の前にして現実を直視しなくなってしまいます。
最初はドキドキしながら到達しないゴールに向かって「できる」振りをして突き進み、最後には思考が麻痺して数字を追うことも無く突き進んでしまう、「やればできる」と思ってやってはみたものの予想通りにならず、それでも無茶をして事業やプロジェクトを進めた挙句に最終的にはどうしようもないところまで自分自身を追い込んでしまうことは珍しくはありません。
残念ながら数字はウソをつきません、ウソをつくのはいつも人間の心です、第三者から「どう見てもおかしい」という行動や結果に対してもっともらしい理屈を述べては体裁を取り繕うとします、しかしこれらの愚かしい行為は取り繕ったところで何れはバレてしまいます。
このような時に真価が問われます、結果について責任を負い、いかに誠意をもって周囲と接することができるか、非常事態に追い込まれた時にその人物がどのような対応をするか、周囲の人間は結果以上にその姿勢をじっくりと見ています。
人間とは弱い動物です、だから失敗したくないし失敗してしまったときには認めず誤魔化そうとするのです、勝者になりたいのならこういうときにはぐっと踏みとどまりウソをつかずに正直に断罪を行うことで人間力を高めることができるのです。
2020年4月に民法の改正が行われました、改正の対象項目は200を超えます、民法とは「債権債務」に関わる法律で物を買う「売買行為」や家を借りる「賃貸借行為」といった日常生活における活動の最低限のルールが示されています、生活の基本的なルールが示されているにもかかわらず旧法律が制定されたのはなんと1898年の明治時代と120年近くも前にさかのぼります。
当時の時代背景と今の世の中がどれだけかけ離れているかは言わずもがなですが、それでも旧民法は脈々と受け継がれてきたというわけです、法律改正に関してはここまでにしますが、ここで重要なことはルールが変わる時こそ大きなチャンスが転がっているということです。
ロシアでルーブルが大暴落した時は多くの人が時代の波に逆らうことができずに生活に窮していきました、その裏で一部の人はここぞとばかりに土地や建物を買い求め一気に大富豪へとのし上がったのです。
法律も同じことです、変化が起き変化に対応できない人が大多数の中でいち早く変化を捉えて順応しビジネスチャンスをものにできれば短期間で一気に駆け上がることが可能となります。
例えば今回の「個人保障の実質廃止」ですが、この法律が変わることによって具体的にどんな影響があり世の中がどのように変わっていくのでしょうか、そこにどんなチャンスが潜んでいるのか、そのチャンスに対して自分がどのように行動を起こしていけばよいのか、激動の時代に生きる私たちにとってチャンスはほんの一瞬です。
その一瞬のチャンスを見極めタイミングよく流れに乗れる者だけが大きなリターンと成功を手にすることができるのです、変化を恐れるのではなく楽しむこと、これが成功者の思考というものです。
「あなたの為にこれだけは言っておく」
たぶん嘘だね、
ただ感情的に捨て台詞を言いたいだけである。
コメント
ビジネスで「一緒にやらない」と宣言した際の相手のよくある反応である、真の信頼関係があるのであれば妙な言い訳は不要だ。
つまり、これを言うこと自体が相手はこちらを信頼していなかったという証拠なのである。
ビジネス推進に重要なのは「選択と集中」だという。
正直、これでは小さく無難にまとまるだけだね。
「開拓と拡大」を併せもって始めて効果が期待できる。
コメント
「集中と選択」だけでは企業は成長しない、「開拓と拡大」を併せて初めて成長しながら濃縮していける。
マイケル・E・ポーターの著書に「競争の戦略」・「競争優位の戦略」という有名な書籍があり自分たちの事業にとって何が敵対しており、それらに対してどのように対策を取るのか、更には事業の業績をどのようにあげ維持していくかについて詳細に書かれている名著です、ファイブフォースやバリューチェーンといった言葉を聞いたことがある人は多いと思いますがポーター博士はこれらフレームワークの生みの親です。
さて事業家にとって事業の持続的な成長は永遠の課題です、 しかし時代の移り変わりが激しい現在では1つの製品やサービスが長年継続し収益を生み出し続けることは稀なことです、次々と新しいサービスや事業を生み出し続けない限りは数年で力尽き事業から継続安定的に収益をもたらし続けることは難しいばかりか会社の足元までが揺らいでしまいかねません。
大企業ですらそうなのです、ベンチャー起業なら一瞬の判断ミスが会社の命運を決めかねないのです、では素早く移り変わる世の中についていき自分の事業を軌道に乗せるためにはどうしたら良いのでしょうか。
その答えは「売り逃げ」することです、ある事業が高収益をもたらすと分かった瞬間に資本を集中投下し収益を最大限まで引き上げピークを迎えるころに撤退の準備をしタイミングを見計らって早い段階で撤退することです。
人は売上や業績が上がっている時にはそこから衰退することを考えません、悪いことに過去の栄光を忘れられずに過剰に追加投資する場合もあります、バンダイが「たまごっち」で売上ピークと資本投下の時期を見誤ったように、シャープが液晶に過剰投資してしまったように、未来ビジョンを見誤ると一気に衰退の道を転げ落ちることになります。
既にその事業の収益がピークに達していると感じたのなら収益が最大のうちにあるだけのリソースを投下して回収を早め、現状の収益にしがみつかずにさっさと撤退の方法とタイミングを考えるべきです、そして回収した資本の投下先は新たな事業のために使い芽吹きを遅らせることのないように育てることが成功者の思考なのです。
過去を切り捨て未来を見据えてチャレンジし続ける企業にこそ新しい世界が開けるのです、 まさに「未来思考で今を考える」ことです、「撤退するときは潔く最も順調な時に」、これを常に頭に入れておくこと、これは私の一つの成功法則でもあります。