承継とは他者が築いた事業や有形無形の財産を引き継ぐことです、ここでジャパニーズドリームともいうべき若き日本の女性がひょんなことから事業を承継し3年半の歳月をかけて世界ブランドを構築してしまった人がいます。
その人の名は吉田朋美さんであり受け継いだ事業はヤギの乳を使ったチーズ作りです、父はファスナーで世界シェア40%を誇る世界ブランドであるYKKの会長です、その会長が相続によって得た牧場とヤギ30匹を使ってヤギ乳のチーズを作ること思いついたのです、そこで誰にやらせようかと家族会議を行い結局朋美さんしかいなかったといいます。
そこから朋美さんは一大決心しヤギ乳チーズの本場イタリアに半年間に6回も行って猛勉強をします、初めはチーズ職人4人でチーズ作りに励みました、そしてついにイタリアで開催されたヤギ乳チーズコンテストでヨーロッパ勢を抑えて120品目中最優秀賞を受賞してしまったのです。
これは運ではありません、本当に自ら汗水たらした努力の結晶なのです、父の夢を実現するために、そして自身の生きてきた証を残すために、音楽の世界に身を置きCDデビューするも鳴かず飛ばずの彼女でしたが生きているうちに打ちこめる何かを行いたかったのでしょう。
ただ面白いことに自ら進んで行いたかったのではなくひょんなことから承継したチーズ作りでした、ただこれを始めるようになってから音楽での仕事も順調になったといいます、これが成功する流れです、サクセスストーリーは誰であっても全てにおいて成功へのシナリオという流れのような導きが見て取れます。
自信はなくても打ちこめることを見つけ一心不乱に我武者羅にやってみること、その流れは確実に周囲に伝播し何事もスムースにいくようになるのです、私も何度も経験しています、邪念や野心を捨て最低3年間何かに没頭してみてください、見えるものの景色が日々変わってくることを自覚できるはずです。
時間が有ってお金が無い人。
前向きな人なら我武者羅に仕事をするが、
後ろ向きな人だと楽に儲ける邪な方法を考える。
コメント
前向きに生きている人にお金が無いというのは大した問題の対象ではない、楽して儲けたいと邪に意識している人ほど無駄な事に時間とお金を投資する。
何でもすぐ理解して人の心も含めて見通せる人。
普通はそういう人と親しくなりたいと思う。
では、そういう人を避ける人とはどんな人なのだろうか。
コメント
どこにも他者に心の中を覗かれたくない人がいます。
何もやましい事が何も無ければ堂々としているはず、そして覗かれたくない人ほど「人の心が読める」などと予防線を張っている。
「インバウンド」という言葉をこの頃はよく耳にします、この「インバウンド」という言葉は「インバウンドビジネス」を指し対語として「アウトバウンドビジネス」があります、外国人観光客へのビジネスを指して「インバウンドビジネス」という言葉が独り歩きしてしまっていますが今回は本質的なビジネス手法での話しをいたしましょう。
「インバウンドビジネス」とは外部から内部へ情報や人の流れを作り込むことで商いを確立したビジネスを指し、逆に「アウトバウンド」は内部から外部へ情報や人の流れを作ることで商いを確立したビジネスを指します。
例をあげると情報では一方的な情報配信を行うホームページやメルマガなどは「アウトバウンド」であり、対して顧客や同業者からの情報を集められるSNSなどは「インバウンド」と言えます。
ブログやサイトだけの活用では「アウトバウンド」としか機能しません、やはりSNSとの連動でブログも「インバウンド」としてのきっかけを作る重要な役割を果たすようになります、今後は景気や特需など世の流れを読むとこれからの時代は「インバウンドビジネス」に軍配が上がります。
自己アピール性が強く自身のビジネスには一切意味の無い一方的な情報には世の中全体が疲弊しています、したがってこれからは数の理論から質の理論へと世の中の思考が確実に切り替わってきます。
その意味ではSNSの活用も意味の無い情報スプレーから限られた人向けへの質の高いコアな情報配信へのシフトが望まれます、そしてそれに伴う意見収集という活用に変えていかなくてはなりません、時代に乗り遅れた人は何時の時代も栄華を誇ることは皆無です、世の流れに従いいち早く「インバウンドビジネス」を取り込むことに成功の二文字が見えるのです。
また、ビジネススタイルでいえば自ら全国を動き回る「アウトバウンドビジネス」から、どっしりと構え自らは動かずに待ちに徹した「インバウンドビジネス」を確立した者が次代の覇者となれるのです。
簡単に言えばカブトムシを捕まえに林の中へ行くのが「アウトバウンドビジネス」であり、仕掛けを作って寄ってきたカブトムシを労せず捕まえるのが「インバウンドビジネス」ということです、次代に乗れない者は何時までも自ら動き回り「インバウンドビジネスの」を展開する成功者のターゲットにされるだけで決して主役になることは有り得ません。
日曜午前のNHK将棋講座とNHK杯トーナメントを視ること、これは中学1年の頃から継続している私の楽しみの一つです、高校時代も大学時代もそして社会人になってからの徹夜続きの状況でさえも毎週必ずこれだけは忘れずに視ています、出張の際は勿論録画を忘れません、この1手で勝敗が決まるというような緊張の場面でプロの棋士の打った手と私の予想が当たったときの喜びは最高に気分が良いものです。
ところで私が将棋を覚えたきっかけは小学校時代に近所に将棋道場があったからで祖父と一緒に通っているうちに完全に将棋の魅力に取りつかれてしまいました、あっという間に父そして祖父を抜き中学の頃は将棋部の友人とやっても負け知らずで、ちょうどそのころにテレビでも視るようになったのです。
将棋の魅力は何か、ゲームの面白さも勿論ですが相手との心理戦が最も面白いのです、どこまで先を読めるかとかテクニック的なものも重要ですが相手の心理を如何に読むかは同じ実力であれば確実に心理を突いた人の方が勝ちます、これを将棋の世界では大局観といい盤上を通して見える生き物のような息使いを感じ取れるのです。
7大タイトルを総なめしたことで有名な羽生棋士は若手の頃から「羽生にらみ」と言われ、盤上を見るのではなく相手の顔や仕草を睨みつけるように観る仕草は確実に大局観を意識しているのでしょう。
さて子供の頃から将棋によっていろいろな思考を学びましたがビジネスにどう生かされているのかは正直自身ではよく解りません、ただ重要な商談や交渉事の時期には結論が出るまでの間は相手と話しているときも会社や家で何をしていても将棋を指しているときと同じ思考領域が働くのは奇妙でなりません。
ところで今でも時々スタッフとオセロや将棋を楽しんでいます、オセロは極めて単純なゲームなのですが不思議とゲーム中は大局観を感じ取れるのです、ビジネスは相手あってのこと、是非ともオセロや将棋などを楽しみながら大局観という感覚を磨いてもらいたいと思います。