2024年4月 4日 01:00
日曜午前のNHK将棋講座とNHK杯トーナメントを視ること、これは中学1年の頃から継続している私の楽しみの一つです、高校時代も大学時代もそして社会人になってからの徹夜続きの状況でさえも毎週必ずこれだけは忘れずに視ています、出張の際は勿論録画を忘れません、この1手で勝敗が決まるというような緊張の場面でプロの棋士の打った手と私の予想が当たったときの喜びは最高に気分が良いものです。
ところで私が将棋を覚えたきっかけは小学校時代に近所に将棋道場があったからで祖父と一緒に通っているうちに完全に将棋の魅力に取りつかれてしまいました、あっという間に父そして祖父を抜き中学の頃は将棋部の友人とやっても負け知らずで、ちょうどそのころにテレビでも視るようになったのです。
将棋の魅力は何か、ゲームの面白さも勿論ですが相手との心理戦が最も面白いのです、どこまで先を読めるかとかテクニック的なものも重要ですが相手の心理を如何に読むかは同じ実力であれば確実に心理を突いた人の方が勝ちます、これを将棋の世界では大局観といい盤上を通して見える生き物のような息使いを感じ取れるのです。
7大タイトルを総なめしたことで有名な羽生棋士は若手の頃から「羽生にらみ」と言われ、盤上を見るのではなく相手の顔や仕草を睨みつけるように観る仕草は確実に大局観を意識しているのでしょう。
さて子供の頃から将棋によっていろいろな思考を学びましたがビジネスにどう生かされているのかは正直自身ではよく解りません、ただ重要な商談や交渉事の時期には結論が出るまでの間は相手と話しているときも会社や家で何をしていても将棋を指しているときと同じ思考領域が働くのは奇妙でなりません。
ところで今でも時々スタッフとオセロや将棋を楽しんでいます、オセロは極めて単純なゲームなのですが不思議とゲーム中は大局観を感じ取れるのです、ビジネスは相手あってのこと、是非ともオセロや将棋などを楽しみながら大局観という感覚を磨いてもらいたいと思います。