オリンピックの一つの楽しみにメダル獲得数があります、ここでオリンピックのメダル数で思い出すエピソードがあります、それは某国では自国のメダル数よりも日本のメダル数が会社や酒の席などで話題になるという話しです、これが他者意識のまさに典型的な例ではないかなと話を聞いてふと考えてしまいました。
他者意識といえば地方では東京を強く意識しています、ところが東京在住の人は地方を意識することはほとんどありません、ライバル視も同じことで意識された方は意識している人を意識することもなくマイペースで自由に行動します、これが更に意識する側からは強く意識するようになってしまうようです。
ズバリ言うとビジネス勝者になりたいなら他者意識はしないことが必須条件になります、そして他者意識の大きな要因はコンプレックスからくることを理解しなくてはなりません、他者を見て自分は劣っていると意識した時点でその人が気になってしまい、負の思考や行動が更に負の思考と行動を生みだすという負の連鎖が生じてしまいます、これが自身のビジネス推進に大きなブレーキとなるのです。
人は皆異なる環境で生まれ育ちます、思考も能力も個性も当然違います、それぞれが自分の世界観で生きているのです、ところがある日突然その人と共通の土壌に立つ事があります、その瞬間に本来はどうでもよい人のはずが意識するようになるのです。
他者意識は自身のビジネスのブレーキになるとすればどうすれば意識しないで済むようになるのでしょうか、それは相手を思考する視点を常に自分に置いてほしいのです、人は心の余裕が無いと本来自分に視点を置き常に思考する人でも他者に視点が移ってしまうことがあるのです。
他者を視点に自分を思考すると他者が上手くいっていたり楽しむ姿を見ては自分は何故そうではないのかと落ち込みます、ところが自分に視点を置いて思考すると同じような事象を見ても冷静に他者事だと考えられるようになります。
そして上手くいっている人を見れば「その人の上をいってやる!」と俄然やる気が起きるし、他者が上手くいってなければ「自分は絶対そうはならない!」と自己反省し成長することに繋がります、他者意識は自分に視点を置くのか他者に視点を置くのか、たったこれだけで他者を意識しないで済み自己を奮起させる機動力となります。
起業家なら常に視点を自分に置いて他者を思考することをお奨めします、そして意識するなら今の自分がどの視点で思考しているのかを意識することです、そして他者に視点が移っているなら意識して自分に視点を戻すように思考を修正します。
自分に視点を置くことがぶれなくなった時に自然に勝者への道が大きく開かれるのです、他者を意識するのでなく他者から意識されるくらいに日々努力することです、この継続であっという間に強い経営者マインドが整いながら身についてくるはずです。
「時代の流れに乗る」というのは一つの成功法則です、逆にその時代の流れを上手く利用して逆行するかのような戦略もまた視点変えれば時代の流れに乗っているとも言えるのです、その一つの例が禁煙ブームを逆手に取ったアイデアビジネスです。
公共施設だけではなくビル全体が禁煙化という施策が進んでいます、更にはコーヒーショップや居酒屋でさえも禁煙化の波が押し寄せています、そんな中でなんとイートインコーナーの半分をガラスのパーテーションで仕切りホテルや空港の喫煙ルームで見られるような大きな灰皿付きのテーブルを置いたコンビニエンスストアがオフィスビル街のど真ん中に出現しました。
このコンビニエンスストアは元々は他店と同様に最初は入口に灰皿を置いていましたが世の禁煙ブームと路上喫煙禁止条例で灰皿を撤去しました、ところが灰皿を撤去直後に売り上げが減少し駅近くの喫煙所近くのコンビニエンスストアに客を奪われる格好となったのです、そこでオーナーは思い切ってイートインコーナーの半分を店内喫煙コーナーとして設置したのです。
これが驚くほどに的中しオフィス街で喫煙することができない人達が遠出してでもお昼時間や休み時間に来店するようになったのです、「店内で買い物しないと吸えない」というルールなのかと聞くと「ご自由にどうぞ!」と言うのです、この太っ腹な発想もすごいです、人は「ご自由にどうぞ!」と言われると何となく気まずいので飲み物くらいは買うようになるのです。
そういえば同じように全面禁煙だった店内をきっちりとパーテーションで分け分煙としたところ30%も売り上げがアップしたカフェもあります、禁煙化の波という時代なら確実なニーズが有る喫煙家に絞ったビジネスもまた時代に乗った発想ということです、何時の時代もどの世界でもマジョリティ(多数派)よりも限られたマイノリティ(少数派)の方がお金を多く落とすものです、そこには限定的でも確実なニーズが有るからです。
喫煙に関してはこんなデータもあります、「年収500万円以下の喫煙率は年収500万円以上の喫煙率の5分の1」だというシンクタンクの調査データです、更には男性喫煙率が減少する一方で女性喫煙率が上昇しているというデータもあります、喫煙者は喫煙の為には惜しみなくお金を落とすのです、ビジネスで成功を収めるためにはターゲットはマジョリティではなくマイノリティを狙うことなのかもしれません。
結果を出せないのは能力が無いからではない。
ただそれをやる自信と覚悟が無いだけである。
もっと言えば、それを好きではないからに他ならない。
コメント
できない理由を探している間はそれを請けるべきではない、ビジネスに能力は無関係で自信と覚悟が必須である。
それ以上にその仕事が好きかどうか、これが一番の課題である。
テーブルの上に在るものだけが部屋の全てではない。
視野は広く思考は深く。
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人に物にお金になるネタ、探しもので自分の知っている範囲だけを見ていないだろうか、成功しない人の多くのミスがここにある。
生物学において異種の生物が何らかの関わりを持って共に生存する現象を「共生」と呼んでいます、ここで重要なのは「共生」にも利害関係から4つのパターンに分けられるという点です、これらを理解して行動に活かすこともまたビジネスを成功させるための思考に極めて重要だと思うわけです。
これを知らずに「ビジネスは共存共栄が肝要」といって群れを作ったところで利害関係を理解していなければ崩壊するのは必至です、さて生物学的に「共生」の利害関係から分ける4つのパターンとは以下に分類されています。
1つ目は「相利共生」で双方に利益が有る関係。
2つ目は「片利共生」で片方のみが利益を得る関係。
3つ目は「片害共生」で片方のみが害を被る関係。
4つ目は「寄生」で片方が利益を得て片方は害を被る関係。
ここで「共存共栄」という関係は上記の1つ目の「相利共生」のみであることは一目瞭然です、しかし他の共生関係で上手くいっていると勘違いしている人は意外に多いように思えてなりません、ここで混乱するかもしれませんがビジネス手法でいう「パラサイトビジネス」というのは「寄生」ではなく1つ目の「相利共生」であることを理解していただきたいのです。
「パラサイトビジネス」とは宿主であるメイン企業の傘下に入り一部の業務を受け持つ代わりに安定した収益を保証してもらうという関係であり、共に有益なアライアンスを組んでいるのであって生物学的な「寄生」とは大きく異なるのです。
世に存在する多くの異業種交流会を良く考えてみてください、本当に会員が利益を得ているでしょうか、年会費のほかにランチ会や親睦会では自分の食した以上の参加費を取られて名刺交換だけして終わりです、名刺は山ほど溜まりますがビジネスには何らの有益性も齎されないというのは珍しいことではありません、その参加費はゲストや主催者の食費に回されているわけです、これは「相利共生」ではなく「片利共生」や「片害共生」ではないでしょうか?
コラボレーションやコンサルティングにも偏った「共生」関係が見て取れます、こんな関係が長く続くわけがありません、最も酷い例は顧問として契約するも実害を齎すだけで何の利益も齎さないというとんでもないコンサルタントがいるのです、多くは1年ほどで見破られて宿主を転々と変える本質は「寄生虫」以外の何物でもありません。
ビジネスで継続的に上手くいく関係は社員やパートナーのように双方に利益が齎される関係でなくてはならないのです、今まで社員として安全な家の中で守られてきた人が起業ブームの煽りで突然危ない大自然に放たれるのです。
そこには無防備の人を狙って利益を取ろうとする輩が当然のように罠を仕掛けて待ちかまえているのです、冷静に冒頭の4つの「共生」のどれに当たるのかを見極めてほしいものです、そして上手くいくのは「相利共生」のみだということをお忘れなく。