2024年3月19日 01:42
数字の予測間違いにまつわる経済ニュースが最近目に付きます、これらの心理的な背景には「ご都合主義」が見え隠れしているように思えてなりません、都合の良いように数字を解釈し操作してみたものの 結果として周りに迷惑をかけ自ら信用を失う結果となってしまっているように思えます。
私たちはどこかに「やればできる」という一見精神的に崇高に思える思想を持っているのではないでしょうか、ところが蓋を開けてみたらどうでしょう、できると思っていたことは実はとんでもなく実現不可能なものであり、 どんなに頑張っても到達できないゴールを目の前にして現実を直視しなくなってしまいます。
最初はドキドキしながら到達しないゴールに向かって「できる」振りをして突き進み、最後には思考が麻痺して数字を追うことも無く突き進んでしまう、「やればできる」と思ってやってはみたものの予想通りにならず、それでも無茶をして事業やプロジェクトを進めた挙句に最終的にはどうしようもないところまで自分自身を追い込んでしまうことは珍しくはありません。
残念ながら数字はウソをつきません、ウソをつくのはいつも人間の心です、第三者から「どう見てもおかしい」という行動や結果に対してもっともらしい理屈を述べては体裁を取り繕うとします、しかしこれらの愚かしい行為は取り繕ったところで何れはバレてしまいます。
このような時に真価が問われます、結果について責任を負い、いかに誠意をもって周囲と接することができるか、非常事態に追い込まれた時にその人物がどのような対応をするか、周囲の人間は結果以上にその姿勢をじっくりと見ています。
人間とは弱い動物です、だから失敗したくないし失敗してしまったときには認めず誤魔化そうとするのです、勝者になりたいのならこういうときにはぐっと踏みとどまりウソをつかずに正直に断罪を行うことで人間力を高めることができるのです。