2024年3月20日 01:00
戦後の経済成長率をグラフに示すと実に面白い事が解ります、それはまるで計ったかのように3つのブロックに綺麗に分かれるのです。
第一ブロックは1956年から1973年までの18年間で過去最大の成長率であった1968年の12.4%をピークとした平均9.1%の高成長のブロックです、第二ブロックは1974年からバブル景気が崩壊した1990年までの17年間で1990年の6.2%をピークとした平均4.2%の中成長のブロックです、第三ブロックは1991年から2010年までの20年間で2010年の3.2%をピークとした0.8%の低成長のブロックです。
さて問題はその後の数年間の推移です、2011年が-0.45%であり2012年が1.75%、2013年が1.61%、2014年が-0.06%ということで2014年までは確実に第3ブロックが24年間継続していると見ることができます。
そして2015年から若干ながらもプラス成長が続きますが悲しきかな更に第三ブロックが30年継続中だと考えた方が正しいかもしれません、統計を見る限りにおいてはヨーロッパの成熟した国に見られるように低成長の継続という恐ろしい超ロングな低成長スパンに突入していることが間違いないと考えた方がよいでしょう。
ただここで重要なのは経済成長率だけで生活が豊かになるのか困窮したものになるのかはまったく別の問題だということです、例えば現在は低成長率でも1960年代に比べればはるかに豊かな生活を実現できています、つまり経済成長率は何から導き出されているのかということを見極めることが重要なのです。
そしてもっと重要なのはどんなに成長率が高かろうが低かろうが成長する企業と衰退する企業もまた景気動向とは別の問題だということです、重要なことはその時代にあって自分はどうするべきかを考えることが肝要なのです、それができる企業や人はどんな時代であっても勝ち残れるのです。
話しを戻しますが、私の景気ブロック予測は新型コロナウイルスパンデミックが終焉するまでは確実に第3ブロックを維持すると見ています、今年を基点とした2024年以降はどうなるか、今こそ正確にこの先を予測するのが極めて重要だと考えています。