2026年2月13日 10:00
スピーカーの基本構造について学んだ内容を整理してみます。 スピーカーは電気信号を物理的な振動に変えて音として出力する装置です。 その中核を成すのは電気と磁気の相互作用です。 アンプから音声信号(交流電流)がボイスコイルに流れると、マグネットによって作られた強い磁界の中でコイルを動かそうとする力が発生します。 これがフレミングの左手の法則でおなじみの「ローレンツ力」です。 磁界の向きと電流の向きによって力の方向が決まるため、音声信号の波に合わせてボイスコイルが前後に激しく動きます。 この動きがコイルに固定された振動板(コーン紙など)に伝わり、空気を押し引きすることで「音」となります。
ボイスコイル
マグネットの力に反応して動き、電気エネルギーを振動のエネルギーに変える中心部品です。
コーン紙
音を放射する振動板です。コーン、ドーム、ホーンなどの形状があり、紙(パルプ)のほか、木(ウッド)や金属(アルミ・チタン)などが使用されています。
マグネット
ボイスコイルを効率よく動かすために必要な強い磁界を作り出す源です。
エッジ
振動板の縁をフレームに固定するパーツです。 振動板のストロークを支える要であり経年劣化による補修が最も多い箇所でもあります。
ダンパー
ボイスコイルに近い部分で振動板を支えるパーツです。 強力な磁石の狭い隙間の中心にボイスコイルを保ち、激しい動きの中でもコイルが磁石に接触しないよう精密に中心保持を制御しています。
エンクロージャー
図に記載はありませんが、これらのユニットを収める筐体(箱)のことです。
これらの要素が組み合わさることでスピーカーは機能しています。 音の出力は素材の物性や空間の制約による物理的限界が必ず存在します。 しかし振動板が押し出す空気の流れやエンクロージャー内部の容積、ボイスコイルの挙動をあえてどう制御するかといった緻密な設計によってスピーカーは作られています。