2025年12月11日 10:00
代表にお分けいただいた若木の生長記録です。2025/11/29時点
蝦夷松(エゾマツ)は「松」という名前がついていますが、正確にはマツ科トウヒ属の樹木で、いわゆる"松"であるマツ科マツ属とは別のグループに属します。
同じマツ科ではあるものの、いくつかの違いがあります。
両者の違いがいちばん分かりやすく表れるのが葉の付き方です。
マツ属の木は細い葉が2本ずつあるいは5本ずつなど束になって生えます。
黒松や赤松の葉をよく見ると針のような葉がセットで出ているのが分かります。
一方トウヒ属である蝦夷松は、この束がなく葉が1本ずつ枝についています。
枝を指でなぞると一つひとつの葉が均等に並んでいるのが特徴的です。
葉の長さや質感にも違いがあります。
マツ属は全体に葉が長めでふさふさとした印象のものが多いのに対して、トウヒ属の蝦夷松は葉が短めで硬く触れると少しチクッとした手触りがします。
同じ「松」という名でひとまとめにしてしまいがちですが、こうして見ていくと蝦夷松はやはりトウヒとしての個性をしっかり持っているのだと分かります。