2025年6月26日 08:00
2025年6月26日 08:00
2025年6月19日 08:00
2025年3月12日 08:00
冬の土壌作りとして前回畑の中に有機物を入れて糸状菌による醗酵分解を促し土壌に窒素分を増やすことを行いました、そこで春を前にもう一施策を行っておくと完璧です。
それは天地返しという作業で土壌の上部20Cmほど掘って天地をひっくり返します、これを行うと枯れた雑草類が有機物となって土壌の窒素分を豊かにできます、更に雑草の根が日光に晒されますので古い雑草を枯らすことができます。
また土壌に紛れていた雑草の種が上部に上がりますので新たな雑草が芽吹き土壌の団粒構造を促すことができます、ただし自然農法を実践してなく雑草が生えていない畑はこれを行ってもあまり意味がありません、あくまでも自然農法を実践している畑で有効な施策です。
冬の間にしっかり土壌の団粒構造を維持し窒素分を作っておけば春以降に耕起することも肥料を追肥することも不要となります、気温が下がったときは糸状菌が有機物を醗酵分解するに適した季節です、これが温度が上がるとカビの原因となってしまいます、近年の農業は経験や勘ではなく根拠を持ったテクニックが重要になるのです。
2025年2月 7日 08:00
自然農での放置栽培実践には土壌の質がそれに見合っていなければなりません、そこで冬季でしかできない土壌改良を実践しました、その改良方法とは肥沃土壌を維持するに必須な有益菌を増やすことです。
ガーデニングで伐採した樹木の枝や落ち葉などで畑の中央部分に畝を作りそこに土を被せます、そしてその脇には30Cmほどの深さの溝を掘っておきます、こうすることで好気性の糸状菌が土の中で有機物を醗酵によって分解し土壌に窒素分を充填します。
最終的には春前に掘っておいた溝に畝の中の有機物と土を埋めて土中で今度は放線菌などによって分解され窒素分を増やします、冬の間に畑を休ませてはいけません、冬季に土壌を休ませると土壌が締まってしまいせっかく出来上がった団粒構造が台無しになってしまいます。
自然農実践のための土壌作りは各種の書籍からの情報を基に総合的に考えるに最低3年はかかります、したがって毎年場所を変えながら同じように土壌に有機物を投入して有益菌を増やしていきます。
この畝の中に有機物を投入する際に米糠を一緒に撒いておくと早く糸状菌が発生するようなので10リットルほどの米糠を混ぜ込んでいます、また畝以外の土壌にはもみ殻を100リットルほど撒いておきました、春にこれらは菌によって醗酵分解して肥料を使わなくても土壌に窒素分が豊富に存在するようになるでしょう。
冬の間にしっかり土壌の団粒構造を維持し窒素分を作っておけば春以降に耕起することも肥料を追肥することも不要となります、気温が下がったときは糸状菌が有機物を醗酵分解するに適した季節です、これが温度が上がるとカビの原因となってしまいます、近年の農業は経験や勘ではなく根拠を持ったテクニックが重要になるのです。
伐採した枝や枯葉の有機物に土を被せる前に米糠を混ぜておくと糸状菌がより元気に活性化します、またその他の部分には土壌表面にもみ殻を撒きました、これも水はけを良くして有益な菌を増やす方法として有効です、近所の畑は白っぽく乾燥して砂埃が舞っています、しかしこの畑はしっとりと水を含んで黒ずんでいます、この差は春以降にしっかり現れるでしょう。
2024年11月 1日 08:00
自然農法を活用し更に何もしない農法を目指した自流「放置栽培」実験第一弾は、10年以上も野菜栽培を行っていなかった荒れ放題の畑に肥料も水も撒かずに苗を植えるだけでサツマイモが収穫できるかどうか実験してみました、サツマイモを実験の最初に選んだのは荒地でもある程度の収穫が見込める野菜だからです。
結果的には大成功だったのですが土中のミミズなどの虫害でサツマイモの表面に傷が多数できていました、ただ見た目が悪いだけで売るのではなく自分で食べる分には何の問題もありません、それ以上に完全放置でもちゃんと野菜が収穫できるという経験と実績が重要です。
何冊も本を読んで自然農法の更に上をいこうとする放置栽培の良さを理解しても実践できる勇気のある農家さんはほぼ皆無です、何も経験のない私だからこそ過去の経験や常識に囚われずに無条件に受け入れて実践できたのかもしれません。
2024年6月14日
10年以上放置された休耕畑にサツマイモの苗(蔓)を適当に10本植える
放置栽培実践の最初なので軽く土を均し畝(うね)を作ります
雑草はあえて抜かずにそのまま放置します
畝の土の中にも雑草の根だらけですがあえて取り除きません
同年8月8日
気温40度近くの日が続いた猛暑激しい今年の夏、雑草に埋もれながらもサツマイモの葉は何とか確認できるので育っていることを祈ります
葉が虫食いだらけなので無事に育っているのか若干不安
それにしても写真を確認していて野菜栽培の敵であるヤバイ雑草を発見
同年10月9日
収穫目安である植えてから100日以上経ったので収穫することに
猛威を振るっていた雑草は猛暑の後の連日の大雨で萎れるように全滅
枯れた雑草を尻目に葉は元気なようですがはたして芋はできているのか?
なんと無事どころか立派なサツマイモが10苗で大小40本収穫できました
残念なことに全員で収穫しながら泥を洗い流すという流れ作業のため収穫中の写真を撮れなかったのですが芋ができているか確認した際の写真は何とか撮りました
それにしても何もしてないのに硬い土がふかふかの土に変わっていたのには驚きました
2本の苗には芋がゼロでした、原因不明ですが芋が出来なかった蔓の葉が他に比べて大きかったので芋を作らずに蔓の成長にエネルギーを使った結果起こる「蔓ボケ」現象を起こしたのかもしれません
ただ蔓ボケを起こす要因は土が富栄養だということなので他の野菜も栽培可能な土壌にサツマイモを植えたことをきっかけに変化したのかもしれません
蔓から芋を切り落として泥だらけになりながら芋を洗って乾燥させます、乾燥中の芋を見てお隣さんが「本当にほったらかしでもちゃんとした芋ができたな~、驚いた!」と笑いながら話しかけてきました、ここには月に1度程度しか来ないし、来ても畑仕事は何もしてないのだから無理もありません
「去年今年と猛暑に加えて雨が降らないので畑が砂漠のようになって野菜が全滅したようで近所の農家さんはみんな困っている」、という話をお隣さんから聞きました。
暑さで砂漠化する原因はたった一つです、それは雑草を刈るからです、水撒きもしないのに私の畑は真夏でも常に湿っていて土もふかふかしていました。
その要因は雑草を刈ったり抜かないので直射日光に土が晒されないのと雑草の根によって土が団粒化しスポンジのように水分が保てるからに他なりません、まさにこれが自流放置栽培の妙なのです、つまり雑草で天然の保湿マルチングをしているわけです。
何もしない放置栽培の最大のメリットがここにあります、他者の目など気にせず自身で良いと思ったこと実践するに限ります、「ずぼら農家」だと言われてもいいじゃないですか結果が良ければそれでいいのですから。
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