絶捨離の極意は不要な物事を排除することではない。
不要な物事を絶ったり捨てたり離れることで、
悪しき流れを浄化して善き流れを生み出すことである。
つまり目的は善き流れを作ることに在る。
これを理解せずして排除を繰り返しても何も生まない。
悪しき流れは自覚のないうちに心身を蝕む。
心身の異常を察知したら悪しき流れの元凶を見極めろ。
意外やたった一人によって齎されていることが実に多い。
元凶を排除するだけで自然の流れで絶捨離が進む。
無理のない絶捨離は極めて善き流れを生み出していく。
人の心は鬼や霊より怖いと思うことがある。
自分をどう思われ知らぬところで何を言われているのか。
何喰わぬ顔して平気で嘘をついては信頼を踏みにじる。
背景にあるのは自分の損得勘定と都合だけ。
自己都合のためなら簡単に関係性を解除する。
信じてよいのか本当に解らなくなるときがある。
ただ本当に信頼できる人には一切の疑義は生じない。
何故なら、何が起ころうがどうなろうが、
それは何か重要な裏事情が在ると考えるからだ。
これが真の信頼関係というものだ。
何かを買う時にはお金を支払う。
同じように何かを得ると何かを失うものだ。
失うのが嫌なら何も得ようとしないことだ。
他者から貰うだけで生きてきた人はよく考えた方がよい。
得てきたものの対価を何処かで支払うことになる。
逆に与えてきた人は何処かで今度は戻ってくる。
失いたくないなら同等の何かを与え続けることだ。
世の中のすべてが自然の摂理で成り立っている。
ある地点でエネルギーは相殺されてゼロになる。
エネルギー不変の法則を学んで生きるのが尊い。
気に入っていた食器を割ってしまって落ち込む。
取っておいた料理にカビが生えてショックを受ける。
頼りにしていた人に去られて途方に暮れる。
虎の子の貯金が無くなり不安が募る。
いつまでも在ると考えているからそうなるのは当然だ。
いっそ、いつかは無くなるものだと考えたらどうだ?
最初から持って生まれてきたわけじゃないのだから。
「それは最初から無かったもの」
そう考えれば失う怖さから常に解放されて生きられる。
そして自然に補完するように循環して自身に戻ってくる。