
日本で親しまれている庭木で一年を通して葉を茂らせる、背の低い木です。
もちろん、代表のオフィスの庭にも10本程度植樹されています。
ツツジと同様に花の色は、赤、ピンク、白、紫、複数の色が混ざる絞り、斑入りなど、非常に多様な品種があり、葉が出てから花が咲くか葉と同時期に咲きます。
一度にたくさんの花を咲かせ、株全体が花で覆われるように咲く「全装(ぜんそう)」という特徴があります。
ツツジと違うところは、成長が比較的遅く、葉がツツジに比べて小さく・硬く・光沢があり、葉の縁にはツツジよりも目立たない鋸歯があることなどです。
葉のつき方が互生であることや枝が密に茂ること、剪定に強いことなどはツツジと同様の特徴です。
ツツジと同様に刈り込みによって丸、四角、生垣などの様々な形に仕立てることができるので、庭木としての根強い人気が伺えます。

みなさんご存じの通り、「サツキ」という名前は、旧暦の「皐月」(現在の5月頃)に花が咲くことから名付けられました。
学名:Rhododendron indicum
分類:ツツジ科ツツジ属
開花時期:5月〜6月

春の庭を彩る代表的な花木で広く植えられ、刈り込みに強いため、サツキと同様に生垣にも利用されます。
代表のオフィスの庭にも当たり前のように10本以上植えられています。
ツツジは春の訪れを告げるように一斉に咲き誇るその姿が、多くの人々に愛されています。
色は赤、ピンク、白、紫など非常に豊富で、花弁は5つに裂けていますが、品種によっては八重咲きもあります。
葉が出る前に花が咲く種類や葉とほぼ同時期に咲く種類など様々で、開花時期はサツキよりやや早く4月から5月にかけてです。

ラッパ状や漏斗状の花を多数咲かせ、樹全体が花で覆われるほど見事な姿になりますが、代表のオフィスの庭のツツジはまばらです。
サツキに比べて葉が大きく柔らかく、葉のつき方は互生です。
常緑又は落葉低木なので、種類によっては冬に葉が残る常緑性のものと、葉が落ちる落葉性のものがあります。
枝はよく分岐し密に茂るので、鳥の巣が作られていることもしばしば。
成長速度はサツキよりも速い傾向があります。
剪定に強いことからサツキと同様に刈り込みで様々な形に仕立てられ、葉が小さく、樹形が作りやすい品種などは、盆栽としても人気があります。
ツツジは漢字で「躑躅」と書き、画数が多い上に植物に関する文字が入っていないのでこれだけ示されただけではなかなか読めません。
なぜ、このような漢字があてられたのかは諸説あります。
・あまりに花が美しいので見る人が「立ち止まって足踏みをして見入ってしまう」
・花の蜜を求めてやってきた鹿や人が花の毒性により「ツツジを食べては死んで足踏みする」
この「足踏みする」という動詞が植物名になったという説が有力なようですが他にもあります。
・一つの枝にたくさんの花が咲き、それが連なって咲いていく様子が「連々(つらつら)」と咲くように見えることから「つらつら咲き」が「つつじ」に変化した
・ツツジは古くから日本に自生しており万葉集にも詠まれ、古語で「続き咲き」や「連なり咲き」を意味する言葉が時代とともに変化して「ツツジ」になった
真相はわかりませんが、ツツジの花は美しいから足がとまるという由来を覚えておきたいです。
学名:Rhododendron
分類:ツツジ科ツツジ属
開花時期:4月〜5月

盆栽でよく見かけるゴヨウマツ(五葉松)。
庭にあるイメージがなかったのですが、代表が購入された物件の敷地の角のシンボルツリーとして植樹されています。
葉は5本の針葉が束になって出ており、葉の長さは3〜6cmと短めで、色は青みがかった緑色や白っぽい緑色をしています。
葉を触ってみると柔らかく痛くないことや手の平に乗る感じなのでかわいらしく感じます。

樹形は枝がよく分枝し密に茂る傾向があり、自然な樹形は円錐形ですが剪定や整枝によって様々な形に仕立てられます。
樹皮は若木のうちは滑らかな灰緑色ですが、成長すると灰黒色になり、亀甲状に深く割れ目が入ります。
厳しい環境で育つため、自然樹形はねじれたり曲がったりした独特の姿になることもあります。
このゴヨウマツも曲がっています。
ゴヨウマツは、マツの中でも特に盆栽の代表的な樹種として知られ「キング・オブ・盆栽」と呼ばれることもあり、特別な存在です。
葉が短く枝が柔軟で、曲げたり整えやすく樹形が作りやすいことや幹肌が美しく耐寒性も強く管理しやすいので盆栽では人気があります。
「ゴヨウマツ(五葉松)」という名前は、1つの短枝から5本の針葉が束になって出ているという特徴に由来しています。
学名:Pinus parviflora
分類:マツ科マツ属

これはマメツゲ(豆柘植)とも言われますが、実はイヌツゲ(犬柘植)という植物です。
名前に「ツゲ」に似ているけれど違うといった意味の「犬(いぬ)」が冠せられています。
つまり、ツゲ科のツゲとは植物学的に別物です。
なんと、ツゲではない。
植物などにはしばしば名前に惑わされるものがあるのでおもしろいところです。
葉のつき方は、茎に互い違いに葉がつく互生で、これはツゲ科ツゲ属の茎に向かい合って葉がつく対生と異なります。
葉には光沢があり、密に茂り、刈り込みに非常に強いため、様々な樹形に仕立てやすく、生垣や玉物(丸く刈り込まれた形)として広く利用されます。
代表のオフィスの玄関の両脇にも玉物にして植樹されているので、代表がどのような処置をするのか、また興味津々です。
さらに、耐寒性、耐暑性、耐陰性に優れており、非常に丈夫で育てやすい植物なので、多くの庭に植樹されているのを見かけます。
学名:Ilex crenata
分類:モチノキ科モチノキ属

代表のオフィスから車で数分の山にある岩(石)から美しい緑の葉が自己主張しています。
名前の由来ともなっているタバコの葉と同様に大きな葉が特徴で、画像の葉の長さは10㎝程度ですが、20〜30㎝にもなることがあります。
山地の湿った岩壁や渓谷の岩場など、湿り気のある半日陰の場所に自生します。
葉のつき方は葉が根元から直接出ているように見える根生(こんせい)で株元にまとまって生えます。
代表のオフィスの庭にはイワタバコはありませんが、育てられる日が近い気がします・・・。
学名:Conandron ramondioides Siebold et Zucc.
分類:イワタバコ科 イワタバコ属
開花時期:6〜8月