
代表と山歩きをしたときに気になって撮影した一枚。
切ない伝説を持つ日本古来のつる性で数m〜10m以上に達する非常にタフで戦略的な植物です。
根は茎の節々から「気根(きこん)」という付着根を出し岩や樹木壁にガッチリと張り付いて登っていため自立できなくても高い場所へ光を求めて伸びていきます。
成長すると茎は太くなり木質化して「幹」のようになり、樹皮は灰褐色で成木になると縦に割れ目が入ることもあります。
枝やつるを切るとキョウチクトウ科特有の白い乳液が出ますがこれには毒性があります。
葉は対生(左右セットで生える)で形は楕円形、質感は厚く表面に光沢があり、幼い苗の時期は葉脈が白く目立ち成木になると深緑色になり、日当たりの良い場所では冬に紅葉することもあります。
花は直径2cmほどのスクリュー(プロペラ)のような形をした5弁花を咲かせ、咲き始めは純白ですが次第に薄黄色(クリーム色)へと変化していき、ジャスミンに似た非常に甘く強い香りがあり初夏の風に乗って漂ってきます。
花が終わると長さ15〜25cmほどの細長いさや(果実)が2本対になってぶら下がり、秋に熟すと縦に割れ、中から長く白い冠毛(かんもう:いわゆるタンポポのような綿毛)がついた種子が飛び出し風に乗って運ばれます。
「テイカカズラ」という名前は鎌倉時代の歌人藤原定家(ふじわらのていか)に由来し、定家が式子内親王(しきしないしんのう)を深く愛し彼女の死後も忘れられずついに執念で葛(つる)に姿を変えて彼女の墓に絡みついたいう能の演目「定家」の伝説に基づいています。
この「一度絡みついたら離れない」という生態が執念深い愛の象徴として名付けられ、変わった名前に感じましたが「暗く重い」由来です。
テイカカズラは非常に丈夫で日向でも半日陰でも育ちますが、キョウチクトウ科の植物は全草に毒性(アルカロイド)を含むため、剪定などで白い液に触れたらすぐに洗い流すなど注意が必要です。
学名:Trachelospermum asiaticum
分類:キョウチクトウ科テイカカズラ属
開花時期:5〜6月

代表の本丸&オフィスの庭で絶え間なく生えてくる最強と言いたい低木常緑樹木の一つ。
樹高は1〜3mほどで成長は比較的ゆっくりですが環境が良いと見上げるような高さまで育つこともあります。
根はひげ根状で比較的浅い位置に広がり非常に丈夫で一度定着すると乾燥や湿気にも耐える強靭さを持っています。
樹木ですが太い幹を作るというより地面から細い幹が群生して立ち上がるような姿になり、幹はあまり枝分かれせず真っ直ぐ上に伸び古い幹の皮は縦に割れ目が入ります。
枝は主軸となる幹の先端付近に集中してつき、若い枝は緑色をしていますが成長とともに木質化して茶褐色に変化します。

葉は3回羽状複葉(さんかい・うじょう・ふくよう)という複雑な形をしていて、光沢があり先端が尖っていて冬になると美しく、紅葉するものが多いですが落葉せずに冬を越す「常緑性」です。
この葉には「ナンジニン」という成分が含まれ、殺菌効果があるため古くから赤飯の上に添えられるなどの習慣があります。
花は直径5mmほどの小さな白い花で枝先に円錐状の花序(花の集まり)を付け、中央にある黄色い雄しべが目立ち清楚で控えめな印象を与えます。
晩秋から冬にかけて直径6〜7mmほどの球形の果実を実らせ、一般的には鮮やかな赤色ですが品種によっては「シロナンテン」のように白い実をつけるものもあります。
開花が梅雨の時期と重なることが多く雨に当たると受粉がうまくいかず実の付きが悪くなることがあります。
この実にも薬効成分が含まれ咳止めののど飴などが作られています。
語源は中国名の「南天燭(なんてんしょく)」を略して「南天(なんてん)」と呼ぶようになりました。
「難(ナン)を転(テン)ずる」という語呂合わせから、「難を転じて福となす」という言葉に掛けて、古くから縁起物として庭木に重宝されてきた植物で鬼門に植えたり正月飾りに使われたりします。
す。
学名:Nandina domestica
分類:メギ科ナンテン属
開花時期:6~7月

代表のオフィスの犬走の隙間から見慣れない華奢でちょっと奇妙な雑草が生えてきました。
春の道端や空き地でよく見かける雑草のひとつとなりすっかり馴染んでいる植物のようです。
草丈は10〜30cmほどで全体的にすらっと立ち上がった印象を与えます。
根は細い主根がありますがそれほど深くは張りません。
引き抜きやすいですが乾燥に強くアスファルトの隙間などでも力強く根を張ります。
茎は基部から分岐して直立し色は根元に近い部分が赤紫色を帯びることが多いです。
在来種のタネツケバナは茎に毛があることが多いのですがミチタネツケバナはほとんど毛がありません。
葉は小さな葉が並んだ形の羽状複葉(うじょうふくよう)で、地面に張り付くように広がる根元のロゼット葉が最大の特徴で花が咲いた後も枯れずに残ります。
花は直径3mm程度で小さく白く茎の先端に集まって咲き花弁は4枚、雄しべも通常4本です。
実は長さ2cmほどの細長い棒状の長角果(果実)が茎に対して直立してつき、熟すと果皮がくるっと巻き上がり中の種子を勢いよく弾き飛びます。
名前の由来について、
在来種のタネツケバナは苗代(なわしろ)に籾種(もみだね)を水に浸す「種漬け」の時期に花が咲くことから名付けられ、
ミチタネツケバナは在来種が田んぼや水辺などの湿地を好むのに対しこの種は乾いた道端やコンクリートの隙間に多く自生することから「道(ミチ)」の名がつきました。
-在来種のタネツケバナとミチタネツケバナの見分け方の3ポイント-
①場所:田んぼではなく乾いた道端に生えている。
②ロゼット:花が咲いても足元のロゼット葉が青々と残っている。
③実の向き:実が茎に沿ってピタッと上向き(並行)に付いている。
学名:Cardamine hirsuta
分類:アブラナ科タネツケバナ属
開花時期:2〜5月

代表の本丸に何十本も植樹されています。
樹高は一般的に20〜30mほどですが高さ50m、直径2.5mに達する巨木もあり、樹形は綺麗な円錐形(ピラミッド型)になります。
根は同じ針葉樹のスギに比べ浅く広く張る浅根性があり、土壌が薄い場所や急斜面では強風による倒伏が起きやすいという弱点がありますが地表近くの養分を効率よく吸収するのに適しています。
幹は真っ直ぐに伸びる「直幹性」で若い枝先は扁平で鱗のような葉に覆われています。
枝は水平方向に広がり先端が少し垂れ下がるような姿をしていて、小枝が平面状に細かく分かれる「平面的な広がり」がヒノキ科の特徴です。
葉は鱗のような小さな葉が重なり合う鱗状葉(りんじょうよう)で、表面は濃い緑色で光沢があり、裏面は葉の重なり目に白い気孔帯(きこうたい)がありY字型に見えます。
花は雌雄同株で枝先に非常に小さな花をつけスギと同様に花粉を飛ばすので花粉症の原因となります。
日本を代表する針葉樹でその耐久性と美しい光沢から「建材の王様」と呼ばれ、法隆寺のような1000年以上続く建築物にも使われています。
また、爽やかで上品な香りは日本人にとって最も馴染み深くリラックス効果の高い香りのひとつです。
学名:Chamaecyparis obtusa
分類:ヒノキ科ヒノキ属(常緑針葉高木)
開花時期:3〜4月頃

代表のオフィスの庭で元気に咲いています。
草丈は30cm〜100cm程度で周囲の環境に合わせて倒れ込みながら伸びることもあります。
根は地下茎(ちかけい)を伸ばして増えるものが多く、群生しやすい性質を持っています。
茎は直立するか斜めに伸び上部で細かく枝分かれしその先に花をつけます。葉は互生(ごせい:互い違いに生える)で形は卵形や披針形(ひしんけい)で鋸歯(縁にギザギザ)があります。

花はキク科特有の頭状花序(とうじょうかじょ)という構造が最大の特徴で、ひとつの花に見えるものは実は小さな花の集まりで、中央の黄色い部分である筒状花(とうじょうか)と外側の花びらに見える舌状花(ぜつじょうか)で成り立ち、白、淡紫色、薄ピンクなどがあります。
花の後に痩果(そうか)と呼ばれる小さな実ができ多くの種冠毛(かんもう)という綿毛がついており風に乗って種を遠くへ運びます。
なお、ノギク(野菊)は、特定のひとつの植物を指す名前ではなく野生に自生するキク科の植物の総称で。一般的には、ヨメナやノコンギク、リュウノウギクなどが「ノギク」と呼ばれ古くから日本の秋を象徴する花として親しまれてきました。
学名:Aster(シオン属)、Chrysanthemum(キク属)など
分類:キク科(Asteraceae)
開花時期:8月〜11月