「ビジネスは目的か手段か?」、よく問われる問題です、目的とは自分のやりたい事をやりたいようにやった上での目標達成であり成功を意識した商い行為を言います、手段とは生活や資金を得る為の労働であり、そこに自身のやりたいことなどの欲求は入り込ませてはいけません。
私は一環として「どんな事があろうが絶対に手段を選択するな」と自身に言い聞かせています、ただ現実問題として目的意識だけでは上手くいきません、事実起業後何年経っても目的よりも手段が優先する人の方が多いのですから。
ではもし一時的であっても手段を選択せざるを得ない場合はどうすれば良いのでしょうか、それは手段を名分をもって目的に変えてほしいのです、例えば「債務返済の為」、「新事業への資金集めの為」、「ノウハウの吸収の為」などです。
そうすれば手段は目的達成のための一過性の計画に代わるのです、名分とは使いようです、名分が無ければ手段の優先行為は目的達成を大きく後ろにずらせてしまうことになるのですから。
「パラサイト」とは「寄生」の意味であまり聞こえは良くないのですが、これからお話しすることを読んだあなたは確実にカルチャーショックを受け意識に大変化をもたらすことになるでしょう、私の知りえる限り最強にして究極の「パラサイト」はミトコンドリアです。
ミトコンドリアはなんと植物や動物など真核生物の細胞の中に寄生する生命体でRNAという遺伝子情報をしっかりと持っています、RNAはDNAと同じ遺伝子情報を保管する媒体でDNAは2本のリボン状ですがRNAは1本のリボン状であり未熟な遺伝子媒体で古菌類は全てこのRNAを持っています。
このミトコンドリアはいつの時代か進化の過程で真核生物の細胞の中に寄生しました、つまり細胞分裂のたびに自身の種の保存ができるわけです、そして最近になり時間管理や各種生体メカニズムに深く関与していることも解ってきました。
オーバーな話しですがミトコンドリアは自身の種の保存を行うために寄生している本体を都合の良いようにコントロールしているという仮説が浮上しています、私も各種の情報を集めて研究していますがこの仮説は極めて正確な事実ではないかと考えています。
その意味でいうところの「パラサイトビジネス」ですが、これがものの見事に上手くいくと自らは何もせずして利益を得る究極のビジネスに成り得ます、例えば代理店ですがメーカーが儲かるように仕組みを作り上げることでメーカーは各種の保護政策を打ち出してくれます。
メーカーも商品が売れれば儲かります、商品を売ってくれる代理店を丁重に扱うのは当たり前です、活動資金は勿論のこと場合によっては新事業の資金まで出資してくれる場合もあります、現在活躍している大手ベンチャー企業はほとんどが起業当初はこの「パラサイトビジネス」を実践し成長を遂げてきました。
「パラサイトビジネス」の成功は本体を喜ばせることに尽きます、本体が幸福であれば自身も安泰なのです、そして仕組みや流れが確立できた後は自身が何もせずともお金が回るようになります、これが「既得権」という無形財産なのです、手っ取り早く勝者になりたいのであれば「パラサイトビジネス」手法を取り入れてみては如何でしょうか。
戦後の経済成長率をグラフに示すと実に面白い事が解ります、それはまるで計ったかのように3つのブロックに綺麗に分かれるのです。
第一ブロックは1956年から1973年までの18年間で過去最大の成長率であった1968年の12.4%をピークとした平均9.1%の高成長のブロックです、第二ブロックは1974年からバブル景気が崩壊した1990年までの17年間で1990年の6.2%をピークとした平均4.2%の中成長のブロックです、第三ブロックは1991年から2010年までの20年間で2010年の3.2%をピークとした0.8%の低成長のブロックです。
さて問題はその後の数年間の推移です、2011年が-0.45%であり2012年が1.75%、2013年が1.61%、2014年が-0.06%ということで2014年までは確実に第3ブロックが24年間継続していると見ることができます。
そして2015年から若干ながらもプラス成長が続きますが悲しきかな更に第三ブロックが30年継続中だと考えた方が正しいかもしれません、統計を見る限りにおいてはヨーロッパの成熟した国に見られるように低成長の継続という恐ろしい超ロングな低成長スパンに突入していることが間違いないと考えた方がよいでしょう。
ただここで重要なのは経済成長率だけで生活が豊かになるのか困窮したものになるのかはまったく別の問題だということです、例えば現在は低成長率でも1960年代に比べればはるかに豊かな生活を実現できています、つまり経済成長率は何から導き出されているのかということを見極めることが重要なのです。
そしてもっと重要なのはどんなに成長率が高かろうが低かろうが成長する企業と衰退する企業もまた景気動向とは別の問題だということです、重要なことはその時代にあって自分はどうするべきかを考えることが肝要なのです、それができる企業や人はどんな時代であっても勝ち残れるのです。
話しを戻しますが、私の景気ブロック予測は新型コロナウイルスパンデミックが終焉するまでは確実に第3ブロックを維持すると見ています、今年を基点とした2024年以降はどうなるか、今こそ正確にこの先を予測するのが極めて重要だと考えています。
数字の予測間違いにまつわる経済ニュースが最近目に付きます、これらの心理的な背景には「ご都合主義」が見え隠れしているように思えてなりません、都合の良いように数字を解釈し操作してみたものの 結果として周りに迷惑をかけ自ら信用を失う結果となってしまっているように思えます。
私たちはどこかに「やればできる」という一見精神的に崇高に思える思想を持っているのではないでしょうか、ところが蓋を開けてみたらどうでしょう、できると思っていたことは実はとんでもなく実現不可能なものであり、 どんなに頑張っても到達できないゴールを目の前にして現実を直視しなくなってしまいます。
最初はドキドキしながら到達しないゴールに向かって「できる」振りをして突き進み、最後には思考が麻痺して数字を追うことも無く突き進んでしまう、「やればできる」と思ってやってはみたものの予想通りにならず、それでも無茶をして事業やプロジェクトを進めた挙句に最終的にはどうしようもないところまで自分自身を追い込んでしまうことは珍しくはありません。
残念ながら数字はウソをつきません、ウソをつくのはいつも人間の心です、第三者から「どう見てもおかしい」という行動や結果に対してもっともらしい理屈を述べては体裁を取り繕うとします、しかしこれらの愚かしい行為は取り繕ったところで何れはバレてしまいます。
このような時に真価が問われます、結果について責任を負い、いかに誠意をもって周囲と接することができるか、非常事態に追い込まれた時にその人物がどのような対応をするか、周囲の人間は結果以上にその姿勢をじっくりと見ています。
人間とは弱い動物です、だから失敗したくないし失敗してしまったときには認めず誤魔化そうとするのです、勝者になりたいのならこういうときにはぐっと踏みとどまりウソをつかずに正直に断罪を行うことで人間力を高めることができるのです。
2020年4月に民法の改正が行われました、改正の対象項目は200を超えます、民法とは「債権債務」に関わる法律で物を買う「売買行為」や家を借りる「賃貸借行為」といった日常生活における活動の最低限のルールが示されています、生活の基本的なルールが示されているにもかかわらず旧法律が制定されたのはなんと1898年の明治時代と120年近くも前にさかのぼります。
当時の時代背景と今の世の中がどれだけかけ離れているかは言わずもがなですが、それでも旧民法は脈々と受け継がれてきたというわけです、法律改正に関してはここまでにしますが、ここで重要なことはルールが変わる時こそ大きなチャンスが転がっているということです。
ロシアでルーブルが大暴落した時は多くの人が時代の波に逆らうことができずに生活に窮していきました、その裏で一部の人はここぞとばかりに土地や建物を買い求め一気に大富豪へとのし上がったのです。
法律も同じことです、変化が起き変化に対応できない人が大多数の中でいち早く変化を捉えて順応しビジネスチャンスをものにできれば短期間で一気に駆け上がることが可能となります。
例えば今回の「個人保障の実質廃止」ですが、この法律が変わることによって具体的にどんな影響があり世の中がどのように変わっていくのでしょうか、そこにどんなチャンスが潜んでいるのか、そのチャンスに対して自分がどのように行動を起こしていけばよいのか、激動の時代に生きる私たちにとってチャンスはほんの一瞬です。
その一瞬のチャンスを見極めタイミングよく流れに乗れる者だけが大きなリターンと成功を手にすることができるのです、変化を恐れるのではなく楽しむこと、これが成功者の思考というものです。