生物学において異種の生物が何らかの関わりを持って共に生存する現象を「共生」と呼んでいます、ここで重要なのは「共生」にも利害関係から4つのパターンに分けられるという点です、これらを理解して行動に活かすこともまたビジネスを成功させるための思考に極めて重要だと思うわけです。
これを知らずに「ビジネスは共存共栄が肝要」といって群れを作ったところで利害関係を理解していなければ崩壊するのは必至です、さて生物学的に「共生」の利害関係から分ける4つのパターンとは以下に分類されています。
1つ目は「相利共生」で双方に利益が有る関係。
2つ目は「片利共生」で片方のみが利益を得る関係。
3つ目は「片害共生」で片方のみが害を被る関係。
4つ目は「寄生」で片方が利益を得て片方は害を被る関係。
ここで「共存共栄」という関係は上記の1つ目の「相利共生」のみであることは一目瞭然です、しかし他の共生関係で上手くいっていると勘違いしている人は意外に多いように思えてなりません、ここで混乱するかもしれませんがビジネス手法でいう「パラサイトビジネス」というのは「寄生」ではなく1つ目の「相利共生」であることを理解していただきたいのです。
「パラサイトビジネス」とは宿主であるメイン企業の傘下に入り一部の業務を受け持つ代わりに安定した収益を保証してもらうという関係であり、共に有益なアライアンスを組んでいるのであって生物学的な「寄生」とは大きく異なるのです。
世に存在する多くの異業種交流会を良く考えてみてください、本当に会員が利益を得ているでしょうか、年会費のほかにランチ会や親睦会では自分の食した以上の参加費を取られて名刺交換だけして終わりです、名刺は山ほど溜まりますがビジネスには何らの有益性も齎されないというのは珍しいことではありません、その参加費はゲストや主催者の食費に回されているわけです、これは「相利共生」ではなく「片利共生」や「片害共生」ではないでしょうか?
コラボレーションやコンサルティングにも偏った「共生」関係が見て取れます、こんな関係が長く続くわけがありません、最も酷い例は顧問として契約するも実害を齎すだけで何の利益も齎さないというとんでもないコンサルタントがいるのです、多くは1年ほどで見破られて宿主を転々と変える本質は「寄生虫」以外の何物でもありません。
ビジネスで継続的に上手くいく関係は社員やパートナーのように双方に利益が齎される関係でなくてはならないのです、今まで社員として安全な家の中で守られてきた人が起業ブームの煽りで突然危ない大自然に放たれるのです。
そこには無防備の人を狙って利益を取ろうとする輩が当然のように罠を仕掛けて待ちかまえているのです、冷静に冒頭の4つの「共生」のどれに当たるのかを見極めてほしいものです、そして上手くいくのは「相利共生」のみだということをお忘れなく。
情報の中で最もメッセージ性の強いものは何でしょうか、自身を誇示しようとする誇大情報や集客に必死な釣り情報などの情報操作は子供の考えることです、何故なら賢い大人はそれに釣られることは一切ないからです、否むしろマイナス効果で本当に利益になる人から孤立し低迷します、そして毎日その場限りの僅かな小遣い銭稼ぎに始終するのがオチなのです。
情報の中で最もメッセージ性が強いのは、ズバリ「情報シャットアウト」です、つまり自身の情報を一切出さず他者の情報には無反応とすることです、何も情報が無いと面白いもので自身の経験則であれこれ考えを巡らします、それもそれぞれ別の判断によってマチマチにです。
身体を心配して様子伺いをしてくる人、自然に離れてしまう人、積極的に会おうとしてくる人、それぞれの本心が垣間見れます、リアルで本当に縁のある人はSNSの状況などは気にも留めていません、それが本当の信頼できる人です。
ブログでプライベートな情報発信を停止してからというもの、毎日のように配信していた時よりもリアル交流が忙しくなっているのは極めて面白い現象です、この情報シャットアウトは、実はある特定の人に対して本当に自身の気持ちを解ってほしいときにも有効であることをお伝えしておきましょう。
人とは言葉で理解を求めれば拒絶するものです、でも何も言わなければ相手から理解しようと気持ちを変えてくるものなのです、本質を知って何もせずに相手に伝える方法もあるということです。
多くの人の価値観は意外や数の多さに集約されます、例えば年収・売り上げ・顧客数・社員数・人脈などです、これらはすべて普通の人の価値観でありこれを求めているうちは一過性の成功はあっても決して継続的な成功者にはなれません。
つまり数の多さに価値観を見出す人は極普通の人だということなのです、成功したければ数の少なさや質そのものに価値観を見出して頂きたいと思います、この数に対する価値観を変えるだけで成功への道が一気に開けると言っても過言ではありません。
SNSの世界を見てください、友達の多さを誇る人とはどんな人なのかということを見極めてください、多方面の人脈を多数持っている、でもそれだけで直接的な利益に繋がっているのでしょうか。
時の人として「メルマガ読者30万人分を駆使して一夜にして数千万円稼ぐ」という真実か否かは誰も解らないレジェンドがありましたが、こんな真実かどうか解らない幻を何時まで追いかけているのでしょうか、多くの人がその手法に飛びついた時点で既に終焉しているのです、そして普通の人はその幻を何時までも追いかけてしまいます、だから成功せず普通の人で終わるのです。
こんなことは「パイと参加者」という変数を元に計算してみればすぐにも解ります、ネットワークビジネスと何も変わりません、数の多さに価値観を見出す人とは何時の時代も利用されお金を払わされるだけで稼げる人は皆無です、これらの単純かつ明確な利益操作ロジックをしっかりと見極めてほしいと思うばかりです。
本当に稼げる人はたった1人でも有能な人と繋がっています、その人は全てを齎してくれるのですから、数百人と交流している人が月収100万円であっても面談や移動に費やすコスト、お付き合いで購入する出費、そしてそれに費やされる時間を考えたら実に非効率な結果しか残りません。
対して1人に集中している人は月収が50万円であってもコストはほとんどかからないばかりか1人に集中できるので人間関係上のストレスは皆無です、結果的に数百人と付き合う人よりも純利益が多いということになります、更には気持ち的も時間的にも多くのゆとりが生まれるのです。
年収も同じことです、多い人が悠悠自適に楽しんでいるかというと意外と出費が重なり余裕が無かったりします、対して年収は少なくてもこの世の春を謳歌している人も少なくありません、多くの人は知らないのです、真の成功者の生活や人生というものを。
無理もありません、それを知る由もないのですから、だから普通の人より少しステージが高い人を見ては成功者だと思い込んでは幻を追い求めてしまうのです、本物の成功者をたった1人で良いから得ることです、本当の成功者と脇見せずに集中して付き合うことです、その人は全てを齎してくれます。
私は事有るごとに「待て!」を多用するようですが、その本質は「ただ何もせず時期を待て」という意味ではありません、「待て!」の本質は「今は、そのタイミングではない」ということであって「天の時を自ら作り上げる行動を先に行うべきだ」ということなのです。
つまりは事業などを表面化させるにも体制作りからサイト構築など始動する前にやるべきことは山ほどあります、その準備を行わずして始動しようものなら結果は考えるまでもなく更に状況は悪化し失意のどん底でもがき苦しむことになります。
私はどのような人に対してもしなくてもよい経験をさせたくありません、だから多くの場合に「待て!」を連呼するのです、「天の時」を見方にすれば本当に面白いように事業が動き結果も短時間で現れてきます、充分な準備が整っていさえすれば何もしなくても動くときには動くのです。
私の場合は構想や方針決定にまずたっぷりと時間をかけます、そしてその段階での概念や思考を基にサイト構築してしまいます、これは頭の整理が目的であり最終形でなくても良いというところが重要です、モヤモヤしてきたら再度練り直す、これが一旦クリアになったところでサイトに反映していきます。
そして各種の準備が整い気持ちも盛り上がってきたところでサイトへコンテンツを上げ始めていきます、考えが固まってくれば自然に記事も書けるようになります、私のサイトはXデーを見とおして予約投稿できますので連日のように記事が表示するような仕掛けも予め作ることができます。
事業開始時にサイトにコンテンツが何も無ければサイトの意味を成しません、何かをやるときには準備をしっかりやっておくこと、これがビジネス成功の極意であり「待ち」の極意でもあります。
熟成されたハムやチーズはそれだけで人を魅了する美味しさがあります、ビジネスもこれとまったく同じです、熟成されたビジネスは無理な集客の必要もないのです、天の時には面白いように動き面白いようにお金が入ってくる、それが「待ち」の極意なのです。
私は「流れ」という言葉を多用するようです、常に流れを意識しているからかもしれません、ただ私の使う「流れ」とは一定のリズミカルな振る舞いそのものを指すこともありますが事業推進や経営でいうところのでの「流れ」は性格が異なってきます。
事業推進や経営活動においての「流れ」とは「想定通りの経緯と結果」を指しています、つまり予想外の事が起きずにスムースに事が流れている様を指しているのです、またときに事業や経営上のトラブルが発生したとしても想定していたことであれば「流れ」は極めて順調と判断し、逆に予想外の良い結果が現れたら気を引き締めて裏にある隠れた事実を探ることにしています、事業や経営には想定どうりという状況が極めて好ましいのです、どんな悪い結果であれ想定していたものであれば「流れ」としては本流であり良い結果となるのです。
もう一つ「流れ」に関しては「変化する」という事象と真摯に向き合わなくてはなりません、想定の範囲での起きた事実も何か起きると必ず「流れ」に変化が生じるものなのです、何が言いたいかというと事象を観て「流れ」を意識するのではなく「流れ」を意識した中での起きた事象を分析してほしいということです。
これを自然にできると起きた事象による変化もその変化に応じた「流れ」を作り出すことも修正することもできるのです、経営での「流れ」とは解りやすく言えば設定したゴールまでのロードマップのようなものです、具体的に言えば経営計画そのものということもできます、私の言う「流れ」は決して気や見えない世界の話ではありません、具体的な事業や経営のシナリオそのものなのです。