漢字というのは実によくできていると思うことがあります、例えば「人の為にと書いて偽(いつわり)」、「人の夢と書いて儚(はかない)」など深い意味に驚かされます。
ところで「新」という字は何から来ているのかというと「辛」と「木」と「斤」という字から成っていることに気が付きます、この意味するものは「苦労を重ねて育てた木を切り別の物に作りかえること」を指しています、ビジネスでいう「新規事業」も新しい事を考えるのもよいのですが漢字の意味するものに照らし合わせて考えてみる必要があります。
多くの人は事業の成長に関しては時間と労力と費用を使います、しかし重要なのはビジネスは事業を育てることではありません、ビジネスは利益を上げなければ趣味と同じです。
育てること以上に捨てることなく活かしてお金に換えることに思考を凝らさなくてはならないのです、ビジネスの基本は今も昔もリソース(人・モノ・金)を基に知恵を使って更に大きなお金に替えることです。
決して商品やサービスもしくはスキームを造ることではありません、作ったものをお金に変えなければビジネスとは言えません、ビジネスの基本に戻れば今何を思考し行動しなくてはいけないのかが見えてくると思います。
言葉の解らぬ赤子。
危険を教えるために親はお尻を叩いて教え込む。
その目には溢れんばかりの涙。
コメント:
悲しきかな子供には親の気持も涙の意味も解らない、教育とは教える側にとっては何とも理不尽な事実なのだろうか。
話し上手のクロージング下手。
アイデア豊かな頑固者。
結局は忙しく働いても成果は出ない。
コメント:
事実は紛れもない真実である、ビジネス上手に見えても実際は異なるものだということだ。
ビジネスはあくまでも結果、結果が伴って初めてビジネス上手と評価される。
ずばり深刻な話をしているのにニヤニヤしながら話す人は嘘を言っている可能性があります、脳科学の進歩は著しく脳内ホルモンと性格の関連性、記憶や思考のメカニズムなど科学や電気工学を駆使してこの数年間で急速に解明されてきています。
先の「笑い」の関係も解明されていて、思考・想像・言動を司る脳の部分と「笑う」という行動の脳の部分が同じ処で行われているために「嘘を言うと記憶と言動の不一致から脳内情報のバランスが崩れ、それに連動して笑う表情が起こる」ということです。
このように真剣なお願い事やとても笑顔で話せるような話題ではないのにニコニコしながら話をしていたら、その話には嘘やその場で創造した架空の情報が入っている可能性が極めて高いと言えます。
同様に「笑う」を司る同じ脳の部分は目の動きをコントロールしていますので、話をしながら目をくるっと上に動かす人や左右にきょろきょろ動かす時も同様に嘘や架空の話をしている可能性が極めて高いと言えます。
行動心理学も今までの多くの実験と統計の結果も科学的な根拠で説明できるようになりました、多くの実験や統計には必ず例外が生まれます、そしてそれを瞬時に見分けることはできません、多くの結果を分析して初めて解ることです。
しかし科学的根拠は動かしようのない生体メカニズムを解明したものですから誤魔化しようがないのです、ちなみに自白しない訓練を受けている現役の諜報部員(スパイ)でも嘘をついたときには顔の筋肉が緊張し笑みを浮かべ目を左右に動かすという実験結果があります。
生体メカニズムは訓練しても修正できるものではないのです、つまり嘘やでっち上げはこれらを知っている人にはすぐにバレるのです。
もう一つ、正確ではない事を文章として書いた場合はどうかということに関しては幾つかの特徴的な表現方法になることも解明されてきています、やはり思考は素直に表情や言動、そして文章にまで反映されてしまうということです。
つまりメールのやり取りなどでも思考を隠すことはできません、解る人には全てがお見通しとなってしまうことを念頭に置いておくことが肝要です、成功者になりたいのであれば誤魔化さずに常に正直に生きることを心がけることです。
ビジネスでもプライベートでも常に行動を共にしていると知らないうちに相互に依存し合う関係になっていることがあります、これは意識するしないは関係なく結果的にそうなってしまうのが世の常であり特別なことではありません。
そして依存関係は互いの存在・能力・経済的要素を失うことの損失ばかりを気にして互いにリスクを持とうとしなくなる傾向があります、これも意識するしないにかかわらず自然にそう傾いていくので当然自覚もありません。
そこで依存体質の悪しき側面に気が付いて相互に自立の道を選択するという勇気と覚悟ができ軌道修正を始めると、今度は不安とは裏腹に実に見事な共存関係が生まれるようになります。
共存関係は依存し合うのではなくて自身の為に協力し合うことで相互に成長できる極めて理想的な関係になります、建前の「相手の為」ではなくて「自身の為」と素直に考えることが結果的に相互に相手の為になり自身にも恩恵が返ってくるのです。
これが例えば社内の役員と社員間、パートナー間に生まれると本当に何があってもぶれない強固な組織ができ上がります、依存し合う関係から一皮剥けた自立した大人の関係である共存関係、これが確立するとあっという間に利益が利益を生む強い組織へと変貌するのです。
文化の異なる独立国家が共存するユニオン国家、それはユニオン国家内で経済を回せる理想的な組織の在り方なのかもしれません、企業で同様のことを行うことを目的としたのがホールディングカンパニーであることは言うまでもありません。
そしてビジネスもプライベートも最も重要なことは相手に妙な気遣いをするのではなくて自身が幸福を感じることを素直に考え正直に伝え行動することです、真の信頼関係には「建前」も「名分」も不要です、自分を素直に出して付き合える人、これが真の信頼関係を築ける人です。