2026年1月 9日 10:00
シェリーカスクにはいくつかの系統があります。 まず代表的に語られるのがオロロソ系のシェリーカスクです。 19世紀から20世紀初頭にかけてシェリーは英国向けに樽で輸出され現地で瓶詰めされる商流が一般的でした。 空になった樽はスコットランドへ流れウイスキー熟成に再利用されるようになります。
近代以降に存在感を増したものとしてペドロ・ヒメネス(PX)系のシェリーカスクがあります。 シェリーの消費や流通の形が変化し、かつてのように空樽が安定して手に入りにくくなるとウイスキー産業側は必要な量を確保するため、用途を定めて樽を用意する比重を高めていきます。 その文脈の中でPX系はオロロソ系とは別の系統として意識的に採用されるものとして語られることが多いです。
さらにフィノやアモンティリャード系のシェリーカスクもあります。 そのほかにもパロ・コルタドやモスカテルなど、シェリーの分類上は複数のタイプが存在します。
バーボンカスクが比較的一つの枠で語られやすいのに対して、シェリーカスクは複数の系統があるので、より複雑なウイスキーの味わいを提供しているカスクになります。