
私のオーディオ製品の中で、同じものを2台所有しているものが幾つかあります。
この理由はマチマチですが、多くはコレクションとして残しておきたいものだけど現役としても使いたいと思えるものです。
多くはしばらく使ってしっくりくることを確認した後に買い増しします、場合によっては既に手に入らない事もあります、そんな時は良質中古を探し求めます。
この代表格がサブウーハーのデノンDSW-7Lです、色違いで2台所有しています。
また、実験でどうしても2台必要な製品があります、その代表格がサブウーハーのヤマハYST-FSW050です、購入の際にショップの店員さんに何度も確認されました。
まあ、普通は1台で事足りるサブウーハーを同時に同じものを2本買う人は私くらいでしょうから、何に使うのか不思議だったのでしょう。
また、年代が変わり型式が事なってもスペックが同じものであればそれを買い求めます。
この代表格がオンキョーの小型ブックシェルフD-202AXとD-202AX LTD、同じくオンキョーのハイコンポアンプA-905XとA-909Xです、またティアックのハイファイデジタルアンプのAG-H600も然りです。
また、サンスイの7シリーズのアンプは年代によって音色が違うので年代ごとに4台所有しています。
オーディオって同じメーカーでも年代によって音質や音色が大きく変わってきます、その音が欲しい時にここに無いというストレス、これを回避しているのかもしれません。
音もある意味では趣向品だと思うのです、お酒やお菓子と同じなのではないでしょうか?
つまり、何時でも在るという安心感ですか?

ネット上に多数流れる「誰か教えて」書き込み、ホームシアターの悩みで多いのがテレビを最新のものに変えたら今までのAVアンプやDVDレコーダーが繋がらないというものです。
私も4K60インチの液晶テレビを購入した際には、旧機種との接続にけっこう頭を使いました。
というのも最近の液晶テレビには、外部AV機器との接続にはHDMIとUSB、そして音声出力は光デジタルしか付いてないのです。
2010年頃までは必ずRCAなどのアナログインターフェースが付いており、これで殆どのAV機器と接続できたわけです。
運が悪い人はほんの数年使用しただけで繋がらなくなったAV機器とどうやって繋ぐのか頭を悩ませているのでしょう、そこで大挙して発売されたのが各種のコンバーター類です。
映像系ではRCA-HDMI変換、音声系では光デジタル-アナログ変換(RCA)など安い物から超高級品までオーディオショップに並びました。
私の場合は、ブルーレイが使えるユニバーサルプレーヤーを最新のものに買い代えることで全てを一気にクリアにさせました。
旧式のユニバーサルプレーヤーが在ったのですが、各種のコンバーターを購入する費用と配線の煩雑さの方を避けたのです。
オーディオ用とAV用のコンバーターを購入する価格で、下手すると新しいユニバーサルプレーヤーが購入できてしまいます。
どうしても今まで使っていたAV機器を使いたい場合のヒントは、映像と音声を一緒に考えずに別の信号と考えて接続方法をそれぞれ別々に検討すると意外と簡単な解決法が見つかると思います。
まずはお金を使わず知恵を絞ってトライしてみましょう。

設立来ハイエンドアンプで日本オーディオ界のリーダー的存在のラックスマンですが、昔からオーディオショップであろうが家電量販店であろうがどこで買おうとほとんど値引きしてもらえません。
おそらく代理店の条件として値引き販売を行わない契約になっているものと推測しますがその姿勢は徹底されています、他のメーカーでは発売当初から10%は定価から安くしてもらえ、更には旧型になれば最大で30%程値引きしてもらえます。
しかしラックスマンに関しては旧型でもほとんど値引きしないのです、したがってラックスマンだけはポイントが多く付くショップで購入するのが価格的なメリットだけを追求するならベストな方法だと思います。
このラックスマンの一切の値引きをしないという方針はマニア諸氏は「流石、ラックスマンは崇高だ」という人もいれば、「トップブランドに胡坐をかいている」という人もいます。
またラックスマンの特にプリメインアンプは、中古市場でも高値で取引されているばかりか真空管アンプに関しては発売当初の定価の2倍以上もする製品もぞろぞろ存在しています。
真空管アンプはパワーアンプなども含めて軒並み3倍以上の価格で、キット製品までも例外ではありません。
ラックスマンのアンプは私も含めて一度買ったらなかなか手放す人も少ないのは確かです、それだけ愛着を感じる製品を生み出すブランドなのかもしれません。
私はこういった事実を真摯に受け止める派で「ラックスマンは崇高なブランドである」と明言します、持っているだけで価値観を味わえるアンプはそうそう在りません、ラックスマンオーナーは皆さんも同じ気持ちだと思います。
音色も独特の持ち味がありますがオーラを放つ存在感を示すアンプ、そうそう存在するものではありません。

オーディオ道楽復活後は日夜オーディオ妄想が止まりません、先日は「間接オーディオっていうのはどうかな?」なんて漠然と考えていました。
光には間接照明というのがあります、音にも間接音響というのが在ってもいいのではないかと思うのです。
間接音響といえば隣の部屋に回り込んでくる音が間接音であり、直接スピーカーから出ている音とは異なり高音域が遮断された音で刺激の無いぼんやりとした音がします、これは光の間接照明と同様で刺激が無く聴きやすい音でもあります。
高音質を目指したハイファイオーディオではありませんが、何かをしながらの「ながらオーディオ」としては邪魔にならない実に好ましい音がします。
そこで密閉型の小型サラウンド用スピーカーを使って実験してみたのです、スピーカーを後ろ向きにして壁にスピーカーユニットが向くように配置して音楽を聴くのですが、これが思いもよらない効果がありました。
それはどこから聴こえてくるのか解らないという効果で、臨場感こそ有りませんがどこに移動しても同じような音質と音量で聞こえるのです。
また懸念していた高音域の減少もそれほど大きくなく、しっかりと高音域も聴こえてくるのです、これにはかなり驚きました。
後ろの材質や反射の仕方で聴こえ方がガラリと変わり実に面白い実験でした、置くだけで間接音響が出来上がるというスピーカーが在っても良いと考えてしまいます、また一つ愉しい夢が生まれそうです。

バブル経済崩壊後に本格的になってきたホームシアターですが、その中心に在ったのがAVアンプであることは言わずもがです。
初期の頃のAVアンプはオーディオ用のミドルクラスのプリメインアンプを改良し、サラウンドプロセッサーをプリアンプとメインアンプの間に配し、メインアンプを5チャンネル分無理くりに詰め込んだという恐ろしい代物でした。
ですから、重量も凄いのですが音はしっかりしていました。
価格は、主力のミドルクラスで15~25万円前後で、最上級クラスが50万円程でした。
エントリークラスは7万円程度でも、5つもメインアンプを積んでいるのですからかなり大型になっていました。
しかし、今の時代はエントリークラスだとデジタルアンプを積んで3万円台から出ています。
しかもワイドFMチューナーを搭載し、ブルートゥースでスマホと接続できるデジタル対応の音楽エンターテイメントステーションと化しています。
更に驚くのは、ミドルクラスともなると7.1Chならず9.1Chや11.1Ch、ハイエンドクラスでは13.2Chと恐ろしいほどのチャンネル数を実現しています。
どんな部屋で9.1Ch以上を実現させようとしているのかは不明ですが、9.1Ch以上でのサラウンド効果を確実に期待するなら相当大きな部屋が必要とするはずです。
逆に、最高級版になるとAVプリアンプとAVパワーアンプとのセパレート型となり、セットで100万円を越えるものも出ています、AVアンプの世界も確実に二極分化しています。
ここで驚くのはミドルクラスのAVアンプの機能の充実ぶりです、レコードからCD、またブルーレイ対応とアナログ+デジタル音源と映像をコントロールして更にモバイルオーディオにも対応しています。
勿論、サラウンドモードは最新版も入れてかなりの数のサラウンドモードを搭載しています。
しかも、複雑な各チャンネルの音量や音質設定が専用のマイクを使ってワンタッチで行えるという自動設定モードまで組み込まれています、これならビギナーでも扱えます。
当然、音質は犠牲になっているのでしょうが、そもそもAVアンプは迫力ある音の再現が目的ですからそれほど神経質な音質は求められないでしょう。