マルチヘッドフォンアンプはオーディオ道楽の極み~オーディオテクニカ AT-AH50
2024年7月20日 07:00
ヘッドフォンを4台まで同時ドライブ可能なマルチヘッドフォンアンプのオーディオテクニカAT-AH50(2008年発売、定価3.5万円)です。
本来は録音スタジオやライブなどで多数の人が同時にモニタリングできるように考えられた製品です。
しかし私の購入動機は、複数のヘッドフォンの音質を同時に確認できるようにと考えてのことです、まさにオーディオ道楽の極みです。
結局、ほとんど使われることも無くラックの隙間を埋めている代物となってしまっています。
オーディオテクニカ AT-AH50
大きさは同社の標準的なヘッドフォンアンプを7台縦に繋げて並べたほどの大きさであり、マルチアンプですから当然のことヘッドフォンアンプとしてはかなり大型です。
大型トランスを採用しており電源周りは強力で大音量でも歪むことはないでしょう、それだけに重量も3.5Kgとずっしりと重みがあります。
ライブでの使用を意識しているのでゲインはかなり高めでちょっとボリュームを入れただけでかなりの音量で鳴ります、ホームユースでは下手するとアッテネーターが必要なくらいです。
音質的には可もなく不可もなく極めてノーマルサウンドです、ヘッドフォンによっては低音域が気になる人がいるかもしれません、まるでラウドネスを入れているような音色です。
言いかえれば、低音域から高音域まで綺麗に伸びていて厚みが有る音質だということです。
オーディオマニアにとって常に使うものではないと思いますが、有れば何かと便利に使えるアクセサリーとなるでしょう。
プリアンプが故障した際などに、ジャック-RCA変換ケーブルでプリアンプ替わりとかホームシアター機器のテスト用などにマルチラインアンプとして使うことも可能です。
また、PA用の機器とホームユース用の機器との変換アダプターとしても便利に使えるでしょう、要は工夫を凝らせば使い方次第でどのようにも使えるという逸品です。
こういう機器を便利に使いこなすのが道楽の一つの愉しみでもあるのです。
※ピュアオーディオ&ピュアホームシアター製品の評価記事はこちらのブログを参照下さい。