
オーディオ製品の原点は何処に在るのだろうか、いったい何から進化して今のオーディオの仕組みが作られてきたのだろうか、そんなことを徒然なるままに考えていました。
スピーカーの原点はやはり楽器だと思うのです、太鼓や琴に似た楽器は古くから世界中に存在しています。
この原理は、弦や皮など振動する物とその振動を共鳴させて音を大きくする構造をしています。
現在のスピーカーの原理は太鼓の音を出す原理そのものです、太鼓を電気信号によって鳴らしていると考えてもよいほど似ています、またホーン型ツイーターやスコーカーの原理はサックスやトランペットそのものです。
電気信号を増幅させるアンプの原点は間違いなくラジオでしょう、ラジオは搬送波という高周波に音声信号を乗せて空中に電磁波として飛ばし、その電磁波を受信して音声信号だけを取り出して増幅させスピーカーから音を出す仕組みからなっています。
このうち音声信号を増幅させる部分をアンプとして進化させてきたのです、そして高音質に再生させる増幅回路が多くの技術者によって考えられ世に出ては評価されてハイファイオーディオというカテゴリがうまれるようになりました。
どんなものにも原点があります、世に存在する家電製品もその原点を探ると見えなかった価値が見えてきます。
その電気製品にどんな価値を見いだせるか、それはその生まれてきた原点を訪ねてみることです。
自身が解らないという人がいます、ではその人に尋ねます、何故自分がこの世に生れて来たのかを考えたことがありますか?
自身が解らないという人ほど、何気なく日々を過ごしているだけのつまらない人生を送っている人だと思うのです。
真剣に自分が生まれてきた使命を考えることです、使命が見つかれば自身が解らないなどという愚問など一切出てこないと思います、なぜなら使命を全うすることに日々忙しいからです。
使命に気付いた人は、他者の目やどうでもよい情報に翻弄されることもなく日々自分の使命に従ってひた走るだけなのですから。
この世に存在する全てのものには意味と理由があるのです、勿論どんな人にもです、ただそれに気付いてもらえるかどうかの問題です。
それに気付き価値を最大限に引き出してくれる人と出会えるか否か、出会ったら頑なな自尊心を捨て最後まで信じて付いていけるか否か、成功する人としない人の差がこれなのです。

私は昔から100均の面白グッズを買うのが楽しくて月に何度かまとめ買いしています。
特に必要だという感覚で買っているのではなく、買って使ってみるのが好きなのです。
使えなくて当たり前という感覚ですから便利に使えなくてもいいのです、それ以上に使って工夫するという生きた経験が重要なのです。
いろんなものを知って使ってみると将来必ず活きてくるのです、100均グッズには多くのアイデア商品があります。
工夫すれば目的以外の使い方もできるわけです、そんな意味ではオーディオ道楽にもこの工夫を活かして買っているものが多数あります。
先ずはフェルトで60Cm×45Cmの大きさで2つに切るとちょうどアンプの天版ほどの大きさになります、このフェルトをコレクションでの重ね置きの際にアンプとアンプの間に敷いています。
直接重ねると下のアンプの天版に上のアンプのゴム足の足跡が付いてしまい取れなくなるのを防げます、また上のアンプの天版に乗せると埃よけにもなり非常に便利に使えます、更にはスピーカーの下に敷いて余計な振動が棚板に伝わるのを防ぐ効果もあります。
また滑り止めのゴム(シリコンゴム製)は材質的に振動防止のインシュレーター代わりに充分使えるもので、オーディオショップで買えば数千円のものが100円で同等品が購入できるのです。
桐の1枚生木のまな板も大量に購入してコレクション用のスチールラックで棚板との緩衝材として使っています、大きさ的にちょうど2枚でアンプ1台分のサイズになりぴったり収まるのです。
小型スピーカーの敷き板としても先の滑り止めゴムと併用するとかなり効果が期待できるインシュレーター付敷き板に変貌します。
木でできた小箱もかなりの量を買いました、これはメンテナンスの精密ドライバーなどを入れたり付属品のビスや予備コネクタや端子類を仕分けするのに便利で使っています。
また、ケーブルを結束するビニールで保護された細い針金がありますが、観葉植物の枝を固定させるのに使う結束針金が丁度良い太さで使えます、ただしビニールの色が緑なのでちょっと目立つかもしれませんが見えない場所であれば気になりません。
要はアクセサリー類の存在と理論を知って工夫するアイデアを出せるか否かということです、原理を知ったうえでアイデアが出せれば100均グッズも大いにオーディオアクセサリーとして活用できるのです。

AVアンプと複数のスピーカーを使用して本格的なホームシアターを愉しみたいけど、とてもそんな予算もスペースも無いという場合に有効な手段があります。
それはサウンドバーという存在です、各社から売り出されているサウンドバーとは基本は横長のスピーカー(本体)1本ですがサブウーハーとのセットで売られているものもあります。
このサウンドバーの本体をテレビの前に、サブウーハーとセットの場合はサブウーハーをテレビの脇に設置するだけでホームシアターのようなサラウンドが実現します、アンプ内蔵のホームシアター版サラウンドアクティブスピーカーと考えれば解り易いでしょう。
ただサウンドバーという製品はいろいろな方式があるのでしっかり仕様を確認してから購入する必要があります、単なるテレビ音声の高音質化を図るものも存在しているし、疑似的なドルビーサラウンドを体験できるものまであります。
ドルビーサラウンドに対応しているものは、1本の横長スピーカーの中にフロントLR・センター・サラウンドLR用のスピーカーが配置されています。
サラウンドスピーカーユニットは斜め上面や斜め横面を向いており、天井や壁反射によって疑似サラウンドを行うように考えられています。
本格的なサラウンドを実現させたいと思うなら、最低でも5~6万円以上のサラウンド対応のサウンドバーならある程度の効果を期待できます。
10万円以上するものは、細長いスピーカーに小さなユニットがびっしりと埋め込まれており音質もそこそこ耐えられるものです、特にサブウーハーとのセットの場合はかなり音質が向上し長時間聞いていても疲れません。
音質だけをとればテレビだけで映画を観賞する場合に比べればかなりの効果が期待できます、ただしバラエティやニュース番組などではテレビの音声とほとんど変わりません。
手軽にホームシアターを経験してみたいという人にはお薦めの製品かもしれません、またベッドルームで高音質でテレビや映画を愉しみたいというニーズには手軽で良いかもしれません。
ただし、AVアンプと複数のスピーカーを使ったサラウンドシステムとは次元が異なる効果しか期待できないという事だけはお伝えしておきます。
サウンドバーのような使い方でもBOSEのテレビ用アクティブスピーカーはテレビの下に平べったい箱を敷くタイプで、エンクロージャの容積を稼ぎテレビの音質を向上させるものでありサウンドバーとは異なる目的の製品です。
しかしテレビの音質がガラッと良くなり、それなりの音質で映画やライブを愉しむことが可能です。
補足ですが、BOSEの家庭向け製品の多くは独特の籠った感じの低音域でパンチのある音色は期待できないものです、人によって好みがはっきり別れる音色だということだけはお伝えしておきます。

数多い日本のオーディオメーカーですが、その中で憎いほどに消費者を誘導する戦略を繰り出すメーカーが在ります。
アンプではヤマハとマランツであり、スピーカーでは90年以降のオンキョーです。
マランツは、80年代後半辺りから各社よりも性能を強化しているものの一段価格を落としたアンプを継続的に多数出しています。
これに合わせて価格の張る上位機種も出します、価格が安くて高性能に踊らされて買い、更に買ってからアップグレードしようと考えるもやはり上位機種もマランツを選んでしまうような価格設定をしています、本当に憎い程の戦略を繰り広げているのです。
ヤマハは逆に70年代から高性能なハイエンドやミドルクラスを先ず先に出し、それと同じエッセンスを詰めたエントリークラスを次に投入するのです。
消費者をハイエンドクラスで一旦引き付けておいてのエントリークラスの投入、これによって入門者を一気に引きつけることに成功します。
オンキョーは、90年代に入ると小型ブックシェルフスピーカーでこれでもかというくらいにエントリークラスからミドルクラスまで細かくシリーズ化し、どのクラスを買っても後悔しない音質を提供しました。
アップグレードの要求とサブシステムの要求を満たし、多くのファンを引きつけることに成功したのです。
私もこれにまんまとハマった一人で、たった1台の小型ブックシェルフでオンキョーファンになったくらいです。
そして、その後はアップグレードの上位機種もサブで使う下位機種もダイヤトーンではなくオンキョーを選んでしまうのです。
「策多ければ勝ち、少なければ負け」、戦国時代に名策士と謳われ毛利元就を自らの死後までも大いに苦しめたことで知られる、出雲の名武将である尼子経久が自身のポリシーとした兵法の極意です。

オーディオ道楽に目覚めると誰しもどんどんエスカレートしていきます、そこで音質を良くしようと考え数段階も上のスピーカーを買って繋いでみたら前の安価な方が良かったなどという理不尽な経験も幾度となく繰り返します。
どんなことにもデグレードという更なる向上を目指した行為が、思いとは裏腹に一時的な劣化を起こすという現象があります。
ことオーディオに関してはある意味ではデグレードの連続です、しかしデグレードという経験こそオーディオテクニックを磨いていくのです。
例えばスピーカーは大きさや密閉かバスレフかなどのエンクロージャー方式によって設置するベストな方法がガラッと変わってきます、たまたま最初に買って設置した方法がそのスピーカーではベストな方法であったとしても新しいスピーカーでは最悪な設置になっている可能性があります。
フロア型は床の反射を考慮してユニット位置などを設計していますし、小型ブックシェルフは空間に浮かせるような設置で最高の音質を出せるような設計になっています。
更にはスピーカーの大きさや設置場所によって最適なリスニングポイントが変わってきます、これを知らないと位相反転での合成キャンセルされる最悪なポイントで聴いている可能性もあります。
こういったことはデグレードを解消していく過程で自然に身についてくるノウハウです、まずは自分で経験しないと身につかないのです。
またエントリークラスの製品同士だと音質の相性が出やすく、手持ちのアンプやスピーカーが沢山あればこういった理由も繋ぎ換えればすぐ解るのですが、最初のうちは数セットだけですから理不尽な思いをすることも多々あります。
高価な物に買い替えたら残念な音質になった、そんな投稿が昔からネット上に溢れています。
私は自身が持っている製品でこういった評価を見るとすぐ理由が解ります、多くはスピーカーの場合は設置方法にありますし、アンプの場合はスピーカーとの相性の問題が大きいです。
音質の癖を消し合うように組み合わせるのか、それとも双方の癖をぶつけて出し合うように組み合わせるのか、それぞれの癖をリファレンスを使って解っていると組み合わせで失敗することも少なくなります。
料理でいう調味料の組み合わせに極めて近いのが、オーディオの製品同士の音質の組み合わせと最終音質です。
そして、最終的にどんな味(音質)にしたいのか、それぞれの調味料(アンプやスピーカー)の味(音質)をよく解っていなければ料理を美味しく(高音質)作れないのと同じです。
オーディオデグレード、大いに苦しみ大いに愉しんでこそのオーディオ道楽です、デグレードを起こしたらチャンスとばかりに愉しんで解消法を導くテクニックにチャレンジしてほしいと思います。