2025年10月12日 09:00
代表のオフィスの庭で抜いても芽生えいつの間にか咲き続けています。
草丈は50cm~1mほどの多年草で温暖な地域では地上部が枯れても根(球根)が越冬し春に再び芽を出しますが、寒さにやや弱いため日本では一年草として扱われることが多いです。
花は夕方から咲き始め翌朝にはしぼんでしまうのが特徴的で、咲き始めた時間に濃厚で甘いオリエンタル系の強い香りを放ちます。
これは夜行性の蛾などの昆虫を誘引し受粉を確実に行うためのもので、植物が効率的に子孫を残すための戦略的な生態メカニズムです。
昼間は花を閉じて午後4時頃の夕方から翌朝にかけて花を咲かせる習性から「夕化粧(ゆうげしょう)」という別名もあり、英名でも「Four O'clock(フォー・オクロック)」とも言われます。
なお、学名にある「Mirabilis(ミラビリス)はラテン語で「不思議な」「素敵な」「驚くべき」といった意味を持つ言葉で、分類学者カール・フォン・リンネが1753年にこの植物に学名を与えた際、その魅力的な特徴に感銘を受けて名付けたと考えられています。
開花期には次々に花芽を上げて咲き続け、花の色は赤、白、黄、ピンクなど多彩で1つの株から複数の色の花が咲くこともあります。
花が終わった後には黒く丸い種子をつけこの種子を割ると中から白い粉(胚乳)が出てきます。
この白い粉がかつて女性が化粧に使っていた白粉(おしろい)にそっくりであったため、「オシロイバナ(白粉花)」と名付けられました。
この種子は有毒成分が含まれており誤って口にすると嘔吐や下痢を引き起こす可能性があるので注意が必要です。
非常に丈夫でこぼれ種でもよく育つので、環境が合えば何もしなくても毎年同じ場所やその周囲にたくさんの株が生えて雑草化することもあります。
学名:Mirabilis jalapa
分類:オシロイバナ科オシロイバナ属
開花時期:6~10月