他者を真似た二番煎じのビジネス。
前例があるのでリスクも無く誰もが参入できる。
しかし同じ事を大勢の人がやっている世界でもある。
競合多数の参加者による価格競争と、
顧客争いが絶え間なく繰り返される世界である。
市場は争いが絶えないレッドオーシャンと化す。
ビジネスするならオリジナルメソッドを構築することだ。
長年かけて苦労の末に構築できたとしても、
収益になるのはまたその先の先である。
誰も面倒で直ぐお金にならないことはやろうとしない。
しかし、そこにはライバルも争いも皆無である。
自由で汚れの無い海を一人占めできる。
つまり透き通るブルーオーシャンの世界だ。
どうせビジネスするなら手軽な方法を選ぶのではなく、
自ら苦労してでも悠々自適に行えることに喜びが在る。
「役員全員の意見を確認した後に決める」、
「社員の総意を経営に反映する」、
などという全体主義を旗印にしている経営者がいる。
確かに聞こえは良いが経営者の器ではない。
上場会社ならコンプライアンス上致し方ないこともある。
しかしベンチャー企業がこれをやったら確実に破綻する。
全体主義という隠れ蓑を使う経営者は、
確実にいざという時に責任回避するようになる。
「全員で決めたのだから」という大義名分を振りかざす。
自信があり責任を全うする経営者は全体主義を行わない。
それよりも絶対的な強いリーダーシップを発揮する。
「一緒にやれない人はいつ辞めてもいいよ!」、
という頑なまでの姿勢に人は付いてくる。
ワンマン社長の何処が悪い?
個人保障に経営責任など全てが経営者に圧し掛かる。
自分で決めた結論ではないことに責任は取れない。
経営者はあくまでも最高経営責任者なのだ。
であれば経営方針の全てを自ら決めないと駄目だ。
拘りを持つことは悪いことではない。
ただ、その拘りはある瞬間に突如としてお荷物と化す。
拘りは自分流を通すには必須なものかもしれない。
しかし、それによって大きく思考の偏りが生じる。
そして偏った思考での行動は独りよがりなものとなる。
拘りからの脱却。
未来構築するなら過去の拘りを捨ててみたらどうだ?
自由な思考が戻り視野が広くなるのを自覚できるから。
利益とは無縁の意味の無いものに拘って、
本当に大切な物(人)を失ってきたのかもしれない。
小さいね、過ちを認めずに正当化するのに躍起になって。
悲しいね、自分を信じてないから他者の好意に懐疑的になって。
潔くないね、他者を踏み台にして言いたい事を言うなんて。
プライドが有るのか無いのか解らない人が多くなった。
どんなにつまらないプライドでも、
持つなら他者依存を捨て始終自分流を通すべきだ。
持たないなら謙虚になって他者の力を素直に借りるべきだ。
妙なプライドを振りかざしても誰の心にも伝わらない響かない。
「人真似」だと言うとプライドが許さない人がいる。
しかし成功者は多くの場合に最初は人真似から入る。
孫正義もビルゲイツも例外ではない。
先人の成功法則を真似て初期の体制を構築する。
数年かけて多くの実践経験を積んで学びに学ぶ。
その人独自の拘りや思い入れでの事業構築は、
方針がしっかりと確立した後の話しである。
1年や2年で自分流など構築できるはずもない。
物事にはそれを達成する為に必要な時間である、
クリティカルタイムというものが確実に存在する。
「石の上にも3年、人真似3年」、
まずは先人の成功事例を徹底して学ぶことだ。
それが最も早く成功する法則である。
多くの成功者が実践し結果を残した根拠在る定石である。