伊東久雄

自分の好き勝手に生きる、それも一つの人生。

他者を支える為に生きる、それも一つの人生。

どんな生き方にせよ自分の人生である。

生き方に拘わってみても結果何も生まない、

誰もが明日のことは何も解らないのだから。

今日は今日、明日は明日、今を精いっぱい愉しむ。

どんな時も心に余裕を持って生きたいものだ。

情報は発信した途端に独り歩きする。

本来は利益を得る目的で行う情報発信であるが、

思惑とは異なる展開になることも多々ある。

利益とは金銭に限らず評価など含めて利益である。

情報には必ず本音のメッセージが入り込む。

それが受ける側にどのように捉えられるかは、

多くの発信者はまったくと言ってよいほど考えていない。

良く取る人もいれば悪く取る人もいる。

情報のメッセージ性とは、

発信者の思惑ではコントロール不可能なものである。

情報発信という行為には、

陰陽一体の２面性が在ることを忘れてはいけない。

有益だと考えた情報が最悪の結果を齎すこともある。

不用意な情報発信は致命傷ともなり得る。

ところで最強のメッセージとは何かをご存じだろうか？

それは、ある日突然何も発信しないことだ。

何かを発信することだけがメッセージではない。

沈黙は最強のメッセージでもある。

信頼関係と面倒くささは背中合わせに同居する。

信頼関係を構築維持するためには、

当たり前のように面倒くさい事も多々起きてくる。

面倒くさいと手を抜けば信頼関係は維持できない。

ここで重要なポイントがある。

面倒くさい事をしてまで信頼関係を維持したいか否か？

その人の見極めが最も重要となる。

人生もお金も限りあるもの、

ならば無駄な時間と出費は極力避けることが肝要。

ビジネスでの一過性の付き合いに留めるのか、

プライベートでも付き合える心の友にできるのか。

全てが自身のその人との関係線引きが肝要。

関係線引きが綺麗なら付き合い方も見えてくる。

情報を隠すなら情報の中。

兵法三十六計「暗渡陳倉」（あんどちんそう）、

大きな事は水面下で密かに行うこと。

兵法三十六計「瞞天過海」（まんてんかかい）、

作戦は普段有りがちな事に仕組むこと。

必死で考え出そうとすることは勝者の思考ではない。

誰も考えもしないことを人知れず実行しているのが勝者。

同じものを見ても聞いても、

気付く人は多くを得て気付かない人は何も得ない。

成功者は見なれた風景からも変化を見逃さない。

敷かれた小石からダイヤモンドの原石を見つけ出す。

成功者とそうでない人の差は、

極めて僅かな思考と感性の差でしかない。

多数派ではなく少数派にこそ価値を見いだせる人だ。

「人の行く裏に道あり花の山」、株の世界の格言である。