伊東久雄

自分なりの思い入れのこもった新規事が確立する。

そこで、この人はと思う人に声をかけて誘ってみる。

しかし、伸るか反るかは相手次第である。

態度を保留する人は追ってはならない。

大きなチャンスを得るか逃すかも相手次第だから。

そう割り切って次の人へと気持ちをシフトする。

「他者に執着しない」、最も自分らしく楽に生きる方法である。

問題を抱えて生きている人がいる。

常にその場凌ぎで面倒な事は先延ばしにしている。

その場は凌げても根本問題は何も解決されてない。

だから、何時発生するか解らない災難やトラブルに、

狭い思考領域の全てが占領されている。

これでは幸福な生き方などできるはずもない。

脅えながら生きる独特のマイナスオーラが漂う。

憂い事は根本原因を見つけ解決するしかない。

根本問題は表面ではなく自分自身の心の中に在る。

一時凌ぎで常に嫌な事を回避するのは最悪である。

幸福感とは常に憂いの無い心から生まれ育ってくる。

その為には今この瞬間の辛さから逃げてはならない。

こんな基本的なことも解らない人なら救いようがない。

行列のできるラーメン屋を経営しているとしよう。

私ならレシピの全てを無料で提供し、

どんどん他者にのれん分けして出店してもらう。

ただし、そのスープの独特な味を出すのに必要な、

秘密のエキスは私から買ってもらう契約を結ぶ。

「自己利益は他者利益に染み込ませること」、

長年の経営経験が教えてくれた成功ビジネスの秘策。

自己利益優先に徹すれば孤立し成功しない。

他者利益優先に徹すれば、

気が付けば大きな利益を得ることになる。

プランターに土を入れ種を蒔く。

水をさしても芽の出ない種もあるし、

手間をかけても伸びない苗もある。

更には大事に育てても花の咲かない苗もあるし、

どんなに世話しても実の付かない苗もある。

それでも来る日も来る日も世話をする。

後継者教育もこれとまったく同じである。

辛抱強く成長するまで待つしかない。

その人の覚悟と精神力を信じて待つしかない。

喉が渇いていると何でもよいから飲みたくなる。

お腹が空いていると何でもよいから食べたくなる。

そんな心の隙間に入り込もうと忍び寄る人がいる。

取り合えずお金を得ようとする似非業者である。

余裕有る時なら絶対に付き合わない人である。

でも、余裕が無いと似非でも信じ込んでしまう。

「甘い水」を出されたら誰でも飲んでしまうものだ。

でも「甘い水は毒」だと昔から言われている。

甘い水は飲んだ後に余計に喉が渇くからだ。

そして何度も何度もその甘い水が欲しくなる。