伊東久雄

「強さと弱さ」は陰陽の関係にあることを理解せよ。

強さとは維持できなければ弱さに変わる。

弱さとは克服すれば強さに変わる。

同様に優勢と劣勢も、

チャンスとピンチもいつでもひっくり返る。

強さは継続して維持させることが肝要。

弱さは克服して強さに変えることが肝要。

多くの場合に継続して維持する方は極めて難しい。

「追われる立場より追う立場」

実は立場が強い方が精神的にははるかに厳しい。

勝者を目指しているなら常にこれを意識することだ。

夏は海に行き、冬はスキーに行く。

心身ともに癒されたいからエステやマッサージに行く。

予想外のお金が入ったから高級グルメを愉しむ。

すべて極めて普通の人の思考と行動である。

普通の人の喜びを得ているうちは普通の人で終わる。

起業したなら普通の人にはできない事をやることだ。

会社員だった頃のささやかな喜びを引きずらないことだ。

起業家には市井の人には味わえない大きな喜びが在る。

それを徹底的に追求することだ。

自己アピールの方法は人それぞれ。

歌で表現する人。

絵画で表現する人。

文章で表現する人。

実にいろいろな方法で自分表示を行っている。

ただ、目に見えるものだけが、

表現方法ではないことを知ることが肝要である。

ノウハウ・経験・実績、そして人間力。

見えないがオーラや存在感として他者に意識される。

それも一つの誇れる自己表現というものだ。

評価されようと思うから解りやすい方法で表現する。

真に重要なのは目に見えないところの深いところにあるもの。

歌も、絵画も、文章も深いところが薄っぺらなら意味がない。

目に見えてもそれは人の心には届かない。

深いところに在るべきものが無い人は、

解りやすいパフォーマンスで表現するようになる。

深いところが輝いている人は、

目に見えないエネルギーで自分をしっかりと表現している。

身の回りに起きている全てが原因あっての結果である。

反省は重要、でも起きた事実を悔やんでも意味がない。

過去に思考を巡らせたところで今を変えることは不可能である。

今起きている結果を潔く受け入れ、

良い結果が生まれるように思考するのが勝者である。

今から作る原因によって未来の結果が好ましいものなら、

過去の全ての忌まわしい原因が一掃されるのである。

過去を塗り替えられるのは過去ではなく未来でしかない。

過去の自分を幾ら責めても何一つ新きを生むことはない。

経営者は事業推進に資金調達と常に心身ともに疲れてしまう。

でも、そうも言っていられない。

成功したいと願う気持ちが理由もなく心身に更に鞭を入れる。

ところで、たまにはゆっくり心身を休ませませんか？

「急がば廻れ」、その方が結果ははるかに進展するものだ。

宇宙も地球も回っている、何一つ止まってはいない。

自分が休んでいる間にも世間は動いている。

心配ない、心配ない。

自分のいざという時の推進力を信じて一休みすることだ。

成功者は休みを含めた計画を立案し粛々と実行している。