経営者思考塾

勝って兜の緒を締めろ！

人は上手くいっていると横柄な態度をとりたがる。

気持ちが大きくなるのは良く解る。

成功したければ上手くいっている時ほど謙虚に振る舞うことだ。

孔子曰く「謙虚にして失敗することはない」。

人は上手くいってないと元気をなくし媚を売りたがる。

成功したければ上手くいってない時ほど堂々と振る舞うことだ。

堂々としていれば有益な人や情報が自然に集まってくる。

普通の人と同じことをしているから普通の人で終わる。

孔子の教えを実践せよ！

子曰く「物事を知っている人は物事を好きな人には勝てない、

物事を好きな人は物事を楽しむ人には勝てない」。

物事を楽しむ人は何事にも最強である。

経営とは苦しくもあり非情でもある。

でもその苦しみや非情さの向こう側に、

喜びと温情に包まれた暖かい世界が在る。

それは経営した者でしか味わえない至福の喜びでもある。

普通の人にはできない苦しみと喜び、

これを楽しまずに経営者として何とする。

起業し経営者になったのであれば、

普通の人にはできないことを楽しむことだ。

「苦楽・楽楽」、苦しみも楽しむ、楽しみは更に楽しむ、

これができるのが経営者なのだ。

海の如く振る舞え！

海面は穏やかでも、

海中では激しく潮がぶつかり合っていることもある。

海面は激しい荒波でも、

海中は穏やかな世界が繰り広げられていることもある。

何事も表面だけを観て判断するべからず。

特に人物評価には細心の注意を払うこと。

全てを観て聴いて感じて五感を駆使して判断すること。

そして自身は雄大で神秘的な海のように振る舞うこと。

心を広く大きく、思考と視野は広く深く。

個人的な気持ちを抑え、

他者に対しては心の中を表面化させないことだ。

これなら、誰からも尊敬されるようになるだろう。

たかがお金、されどお金！

お金が全てじゃない、

みんなそう思っているし、そうありたいと思う。

しかしビジネスをやるには何事も資金が必要。

「お金が全てじゃない」などという綺麗事では済まされない。

何時まで経っても成功しないのは、

アイデアが悪いわけでも努力していないわけでもない。

ただただ事業投資する資金が無いだけだ。

お金を出し惜しみする人は確実にお金に泣かされることになる。

法的処置も人間関係上のトラブルも、

最も綺麗に終わらせるのはお金の力が不可欠である。

これは、お金で「未来の憂いからの解放」を買うということだ。

トラブルに遭遇しお金を出し惜しみ、

最悪の結末を迎える人を多々見てきて思う。

経営者なら何が優先なのかを冷静に考えるべきだ。

些細な刹那なる損失でも自身のプライドでもない、

長い目で見た総合的な収支で考えれば、

守るべきは会社の信用、そして事業と社員の生活である。

白黒に拘るな！

「白か黒か」と人生経験が浅いうちは、

どちらかはっきりしないことを嫌がるものだ。

ここでよく考えてみよう。

この世で白黒はっきりしているものなど在るのだろうか？

この世に存在する全てが曖昧な状態で存在しており、

その極めつけが人の心である。

経験を積むにつれ、

はっきりさせることの方がストレスになってくるものだ。

何故、全てのものが曖昧に存在しているのだろうか？

その状態が全ての人にとって都合良いからに他ならない。

物事をはっきりさせなければならない事はたった一つだけ。

それは「覚悟」の有無を問われたときだけである。