2024年10月24日 06:00
アルコール飲料を一切出さない喫茶店を純喫茶と呼ぶ。
その昭和ノスタルジックな純喫茶のランチメニューは、
どの店でもほぼ同じで50年以上何も変わっていない。
カレーライス・ナポリタン・ピラフ、
またその店の味を出せるサンドウィッチの数々。
変化球としてドライカレー・ミートソース・ホットサンドがある。
50年以上変わらぬメニューでも常連客が多数いる。
理由はいつ食べても飽きのこない味だからだ。
逆に食べることができなくなっても惜しまれる味でもない。
つまり押し並べて無難な味だということだ。
だから喜ぶ客もいないが文句を言う客もいない。
したがって確実に利益が取れるメニューということだ。
こういうメニューを鉄板メニューという。
妙なプライドで素材を厳選して手間をかけても、
利益にならなければビジネスとしての価値は皆無である。
飲食店を経営するなら鉄板メニューを作り上げることだ。
この思考は全ての業種に応用できる哲学でもある。
※従心(じゅうしん)とは、孔子論語の「七十にして心の欲するところに従えども矩 (のり) をこえず」という節を起源とする70歳代の呼び名である。