2024年9月 4日 06:00
私の住む池袋は日本一のラーメン激戦区になっています、日本中のご当地ラーメンから行列ができる新鋭のラーメンチェーン店など恐ろしい数のラーメン店があります、そして池袋発祥の元祖ラーメン店も多数あります、最近こそ少なくなりましたがちょっと前までは飲んだ後の〆には各種のラーメンを食べたものです。
次から次へと新鋭のラーメンチェーンが現れます、そしてどの店も味への拘りがあって美味しいです、でも何か物足りなさを感じていました、そしてその足りない何かが先日はっきり解ったのです、足りないものは「ほっとする安心感と満足感」だったのです。
中学生のとき同級生の家が街中華屋で友人たちと学生ラーメンをよく食べたものです、ただ価格は学生ラーメンですが内容は同じです、きっとお友達価格で出してくれていたのでしょう、そのラーメンは伝統的な所謂東京ラーメンと言われるスタイルです、鶏ガラ出汁の醤油ラーメンで具はチャーシュー・メンマ・海苔・なると巻き・刻みネギです。
東京ラーメンの発祥は1910年誕生の浅草の来々軒の中華蕎麦が起源のようで1920年ごろから関東を中心に中部・北陸・東北地方へと広がっていったようです、つまり100年以上続く伝統の味なのです、またその後に発祥した屋台ラーメンも東京ラーメンです、大学生の頃は夜食に屋台でよく食べたものです。
その東京ラーメンの味が急に懐かしくなって先日久しぶりに飲んだ〆に食べたのです、その瞬間に子供の頃から学生時代の記憶が走馬灯のように蘇り身体の中から喜びが沸いてきました、身体は昭和時代を生きてきたことを明確に記憶しているのです、そして本当に美味しいと感じたのです。
これです、この記憶に染み込んだ感動が東京ラーメン以外のラーメンには無いのです、やっぱり根っこから昭和人間なんだとつくづく思い知らされた瞬間でした、ちなみに東京ラーメンをより美味しくいただくコツは刻みネギをたっぷり入れてもらって白コショーを多めに振ることです。