2021年11月 7日 00:00
さて、ここで「共生」を再度考えてみましょう。
「寄生」にしても「相利共生」にしても、どのような「真核生物」同士の関り合いであっても、必ず「ミトコンドリア」は何らかの「真核生物」内で生き続けるという事実があります。
何かが犠牲になっても、その犠牲の上で必ず「ミトコンドリア」だけは種の保存を行えているのです。
また、近年の研究によって「ミトコンドリア」は「真核生物」の細胞分裂やアポトーシス(細胞自殺)を制御していることも解りました。
これは極めて興味深く、研究者の中には「病死の多くはミトコンドリアが住みにくくなった環境を捨てる行為」だと言う人までいます。
動物の時間感覚や植物の同種同時開花などのシンクロナスティにも「ミトコンドリア」が関っていることが解りました。
時計も窓も無い部屋で1ヵ月生活するとどうなるかという実験が過去になされました、その結果被験者の全てが25時間周期の生活リズムになったのです。
この実験の結果、DNAに元々仕組まれている1日の時間感覚は25時間ということが解りました。
でも、人間が地球上に発生してから地球の自転周期は24時間である事が既に解っています。
ここから、研究者の中には25時間周期というのは「ミトコンドリア」の時間感覚ではないかという推測までなされているのです。
これらを総合して考えるに、食物連鎖や「共生」という地球上のエコシステムや個々の生態の全てが「ミトコンドリア」が種の保存を行うように作り上げられたシステムなのだと考えられないでしょうか?
「共生」という異種生命体同士の摩訶不思議な関係も、「ミトコンドリア」の種の保存による現象と考えると、そのように互いを進化するようにコントロールしてきたと考えると全てが理解できるようになります。
私の大きな疑問であった、脳の無い植物や菌類が相手に合わせて進化する疑問もこれによって明確に解けます。