2021年11月 2日 00:00
与野党逆転かもと言われ久しぶりに日本が熱くなった選挙も終わりましたが結果的には体制は何も変わらず勝者も敗者も特にいない平凡な選挙に終わった感は否めません、ただ選挙前の発言で意外や与野党ともに「憲法9条改正」に関して意見を述べなかったのが妙に不思議な感じでした。
北は北方領土、南は台湾を巡る情勢と尖閣諸島問題、中央は竹島問題と日本は周辺国と何時紛争が起きてもおかしくない状況にあるのですが、前回までの選挙では盛んに憲法9条改正が叫ばれ続けたのとは打って変わって今回は「公平な分配」や「ウィズコロナでの景気浮上」などの話題に始終していました。
ご存じ憲法9条とは平和主義を原則として第2章で「戦争放棄」を規定しています、したがって攻撃されれば応戦できますが武力攻撃意外には何をされても声明を出すだけで相手を刺激するような牽制など何もできないのです。
この憲法9条のせいではないとは思うのですが最近の日本の男性は大きな勘違いをしているのではないかと思うシーンに出会うことが多々あります、起業相談で「結婚するからリスクは冒せません」とか既婚の人では「家族が大事なので安定を選ぶ」などという男性が多いのには驚かされます、本当にそう思うのであれば何もせずに現状維持に努めるのが最善ですがリスクは冒さないがより多くの収入を得たいという自己利益丸出しの人には怒りさえ覚えます。
大きな勘違いというのは「会社員が安全で起業家はリスクが高い」という思い込みです、実際は社員は会社が倒産したら成す術もなく終わりです、その点では起業家は自分で方向を修正できるし再生も自身の手で行えます、つまり極めて有事の際にはリスクヘッジしやすいのが起業家なのです。
起業して数年間は確かに辛い地獄の思いをするかもしれません、しかし自身の手で経営を行う起業家の方がはるかに家族を自身の手で守ることができます、更には成功すれば理想とする世界を築くこともできます、しかし会社員は会社という船に乗っているだけですから船頭である経営者の舵加減で方向が決まり船が沈めば一緒に沈むしかないのです。
私は平和とは決して願うものではないと思います、それこそ自身の手で勝ち取るものです、だから家族が大事だと言う人は守ろうとしても絶対に守れないのです、この事実はどのようにして世界が平和を築き上げてきたかを調べればすぐにも解ることです、何時の世も平和は戦って勝ち取った厳しくも辛い歴史の上にあるのです。
辛い事実や自身の弱さと戦うことから逃げた人に平和など訪れるはずもありません、家族も自身の手で守ることは不可能です、結局他者の手を借りて自身も含めて守ってもらうしかないのです、自身と家族の生活を他者の手に委ねる現実、果たしてこれで本当に「家族が大事だ」と言えるのでしょうか?
少なくても私はこのような他者に生活を委ねてしまう人に「家族」という言葉自体を使ってほしくないと思います、そして「平和」・「守る」・「家族」の本質とは何かを真摯に学ぶべきかと思います、家族が大事なのは既婚者に限らず誰にとっても極々当たり前な基本事項です、では何故「家族が大事」だとか「家族の為」とあえて口に出して言うのでしょうか、そこが一番の問題であり私の最大の疑問なのです。
それをあえて口にする人は家族を守れる人ではなく、もしかして男のプライドから自分だけが家族を守っていると思いこんでいるだけで実のところは家族を盾にして自身を守ろうとしている人なのかもしれません、もしくは家族にあらゆる意味で守られている人かのいずれかです。