2021年10月19日 00:00
付き合いに新規事業等々、何事も始めるときには未来志向で前向きに気持ち良く進められます、他方で離別・解消・離婚に廃業と一度始めた事を終わらせるのはどうしてこんなにも大変なのでしょう。
例えば法人の廃業や解散登記は債権者への官報告知や解散登記などの費用が重く圧し掛かり設立以上の費用がかかります、終わらせてゼロにするのにも大金を払う必要があるのです、更には第三者債務が1円でも残っている場合には実質的に解散登記はできません。
また起業家として告知してしまった後の解散は自身が認めたくない事実として残るのでなかなか腰が重くなるのも解ります、事実これらの経済的&精神的苦痛が負担となり済崩し的に決算も行わずに放置して逃げてしまう人が後を絶ちません。
でもここで綺麗に清算しておかないと次の始まりも綺麗にスタートできないのです、これを本当に真剣に考えてほしいのです、つまり終わらせる清算費用ではなく新しき世界を開くための投資資金だと考えて綺麗に終わらせることに関して前向きな気持ちで行ってほしいのです。
法人決算を行わずに放置し税務署からの呼び出しにも応じずにズルズルと済し崩し的な終わらせ方を選択する人がいますが、12年間決算申告や変更登記など何の動きも無いと法務局では法律に基づいて「みなし倒産」という処理を行います、これが最悪の結末となることを記憶しておいてください。
無責任にも自身の都合で設立した法人の後始末を国に押し付け長期間納税せず(脱税)に解散費用などを自己責任の放棄により国に負わせたという犯罪者となるのです、各種の記録が公的機関に残り金融機関の取引もできません、結果的にその後の人生そのものが上手くいくことはありません、海外逃亡などで逃げ続けるのが精いっぱいの残された行動です。
法人を設立するということは我が子を産んで育てるという意識に通じます、設立した法人を放置するような人は必ず自分の子供も養育放棄して逃げる人だと思います、自身が選択することで起きてしまった事項の終わらせ方、ここに人となりと責任意識の有無がはっきりと出るのです。
もしも自身が興した事業を綺麗に廃止するなら真面目に決算申告と納税を行い債権者への説明と債権債務の清算を綺麗に行って潔く解散登記して欲しいと思います、それは次代の人生再出発の為の最低限の責任履行に他なりません。
そしてどんな事業も収益のピークの時に撤退を既に決意しておく、これが精神安定上重要です、下り坂になってからの決意では負い目を背負った決意となるからです、どんな事も終わらせる時には絶頂期に決意することです、これが前向きな終わらせ方となりその後の人生が上手くいきます、なぜなら絶頂期での清算は傷が少なく迷惑も最小限で済み他者の恨みも買わずに済むからです。
どんなことでも終わらせ方は潔く綺麗に絶頂期に行うことです、上手くいかなくなってからの逃げの撤退では多くの人に迷惑をかけるだけではなく自身の中に負の実績だけが残ります、この負の実績は時間が経つにつれ大きく育ち呪いのように忘れた頃に大きな災いとなって降りかかってきます。
「家族を守る為」、「これ以上迷惑をかけられないから」、これほど本人の意図とは裏腹な無責任な言葉はありません、よく考えてみてください、全てが自己都合の結果でありその尻拭いはいったい誰がやるのでしょうか?