2021年10月 3日 00:00
地球生命体は、ある意味ではすべての生命体が何らかの関わりを持って生きています、それが生態バランスということになります。
さて、今回は「片利共生」の締めくくりとして、人間に関連する「片利共生」についてお話したいと思います。
私が考えるに、地球上で最強の「片利共生」の主役は人間だと思います。
その最大の理由は、生きる為に他の動植物を食用や加工品を作る目的において生産しては殺しているからに他なりません。
野菜や穀物の栽培も、豚や牛などの家畜や養殖の魚介類も、全てが人間が食べる目的という一方的な都合によって生産しているのです。
また、木を切っては建材などに利用し、体毛・毛皮・角・牙・羽などを衣類や工芸品として使う為に動物を殺生しています。
これほどの身勝手な「片利共生」は、他に類を見ないのではないでしょうか?
人類が誕生した時点では、他の動植物と同様に自然の摂理に従い食物連鎖という全ての生命体に唯一許された罪である枠組みの中で共存していました。
しかし、何時しか人類は知恵の発達により、労無くして食べる為の手段を得る大発明をしました、それが農耕であり家畜の飼育です。
そして組織行動を始めるや否や、権力の象徴として毛皮や角を加工しては装飾品として用いているのです。
誰もこれに関して疑問すら持ちません、当たり前のように考えもしない事項となっているのです。
ご飯を食べる時に手を合わせて「頂きます」という習慣、これは「殺生して命を頂きます」から来ている習慣なのです、決して「ご飯を頂きます」という意味からではないのです。
これは日本だけではなく、多くの国で同様の意味において習慣化されています。
他の生物の命を頂くという行為、この意味を感じながら残さず感謝して食べるようにしたいと改めて思う次第です。