本丸の果樹園には十数本の今年大量収穫した梅の木にに加えて動揺の歌詞ではないのですが大きな栗の木が在ります、おそらく栗としてはMAXでこれ以上は大きくならないところまで成長しています、図鑑で調べると樹高・横幅共に7~8メートルとなっていますが目測でしかありませんがおそらくそれ以上あると思います。
その大きな栗の木ですが先月来4回ほど収穫でき総計100kgは収穫できたと思います、収穫のたびに手伝ってくれたスタッフやお世話になっている地方オフィスのお隣の棟梁に分けているのですが、それでも一人分は食べきれないほどの量になります、これが毎年のように収穫できるとして梅でも頭を悩ましたようにどのように保存するかです。
栗はナッツ類に分類されますが他のナッツ類と栄養素がかなり違っています、脂質はほぼ無くて代わりにでんぷん質やたんぱく質が豊富です、つまり栄養素的には芋類と似ています、またビタミンではアンチエイジングのAとB2に加えて疲労回復のB1や風邪予防にもなるCが豊富です、またミネラルは動脈硬化を防ぐカリウムをはじめ健康維持に必須な鉄・マグネシウム・リン・カルシウム・亜鉛などが含まれます、まさに冬に備えるための健康食です。
栗は美味しいのですがカニと同じで非常に食べるのに苦労します、皮を剥くのを考えただけで私は食べる気が失せてしまいます、ただ工夫すればそれほど苦労なく剥くことができます、ヒントは加工工場の工程にあります、今回これを試したところ非常に楽に剥くことができました、そして皮を剥かなければ長期保存も可能です、今後は栗の有効活用法を考えていきましょう。
昔から「男の料理」という言葉があります、この男の料理って一口で言うと食べるための料理ではなく愉しむための料理だと思うのです、だから思い描いたようにできたときも一口食べて味や食感を確認したらそれで満足してしまいます、だから自分で食べるよりも誰かに食べてもらった方が嬉しいのです。
そんな「男の料理」を道楽の一つにしている私ですが最近はまっているのが野草を美味しく食べるレシピです、野草とはいえ信じられないくらい美味しいものがたくさんあります、また栄養素も理想的で野菜を買って食べている場合じゃないと思えるほどです。
ルッコラもシュンギクも元は野草でした、日本でもシソやフキなどは野草でしたが野菜として近年では栽培されるようになってきました、また近年野菜が天候不良で時折価格が急騰します、そんな時勢なのか野草研究家のレシピ本がバカ売れしています、また食べられる野草に関して多数の著者が存在しておりどれも売れ行き好調のようです。
というわけで私も野草を使った男の料理を最近愉しんでいます、下処理と食材との組み合わせで本当に美味しくいただける野草は多いです、ただ昔から食べられる野草としてネットに出てくるヨモギやドクダミは食べられるかもしれませんがお薦めしません、何故かというと何をしても美味しくないからです、したがって身体が満足しません。
健康に良くても美味しくないものは男の料理には向きません、その意味では野菜以上に使いやすくて美味しい野草は多種在ります、スベリヒユ・シロザ(アカザ)・ハナダイコン・ナズナ・オニタビラコ・ギシギシ・ノゲシ・ツユクサ・ギョウジャニンニクなどはホウレンソウやコマツナなどより格段に美味しいです、また栄養素的にも優れています、一度食べてみれば山里にある野草レストランの定番食材に使われる意味が解ります。
これらをどのように調理するか各種カット&トライで試しては愉しんでいるのです、愉しんで美味しく食べて健康になるって本当に理想の道楽ではないでしょうか。
徳川家康が漢方薬を自分で調合しては毎日飲んでいた話は有名ですが、その裏には家康の人生観があったのです、それは「人間長生きすれば必ず善いことがある」というもので天下を取るまでじっと何十年も我慢をしつつ健康を維持していたといいます。
私は8年ほど前に突然のように野草に興味を持ち始めスパイスやハーブを使った料理の研究をしつつ効能や成分を調べて自身の身体を使って実際に検証を行っています、また医食同源の信者のように1日30品目以上を摂取するよう努めています、健康に良いものを一度にたくさん食べるのではなく多種少量を継続することが重要だと悟っています。
野菜や野草の効能を期待する生薬、それを乾燥調合した漢方薬の良さは何といっても副作用が無いことと飲みすぎなければ飲み方は自由でお茶にしたり料理に加えたりでき束縛性が無いことが私的にもっとも受け入れやすいところです、時間や量に縛られると健康な心も病んできそうです。
さてそんな食事療法などを続けていて気が付いたのですがちょっとの傷でも化膿しやすかった身体が化膿しなくなり肌艶も良くなりました、驚いたのは約10年前の写真と現在の写真がまったく変わらない顔だったことです、むしろ表情は若返ったようになり社員も驚いていました。
「長生きすれば必ず善いことがある」、私もこれを信じて生薬や漢方薬を本格的に研究したいと思います、幸いにも生薬や漢方薬に使われる材料は安住の地の畑や果樹園に無数に生えています、ほぼほぼ揃うのですが特殊な植物は新たに植えています、自前の生薬と漢方薬作りで楽しみながら長生き出来たら最高です。
9月に入っても一向に猛暑が止まりません、むしろこのところは8月下旬よりも暑い日が続いています、そんなここ数年の夏季の猛暑で各所に影響が出ています、もっとも深刻なのが農業関連ではないでしょうか、2年前から猛暑の影響で畑が砂漠化して野菜が全滅したなんていうニュースが相次いでいます、そして夏野菜の高騰も止まることを覚えません。
外食産業も季節メニューの切り替えタイミングが難しくなっており世の中の求める味や料理の趣向もまた変わりつつあります、衣類業界も秋物が店頭に並んだかと思うと翌週には夏物が店頭に並べ直されています、どの業界も春や秋の季節感が失われつつある中で市場予測が難しい状況が続きます、エアコンや暖房機器といった電化製品は更に深刻で予測を一歩間違えれば大量在庫に見舞われます。
さてそんななかで昨年末に創出した農業法人では猛暑を逆手に取って各種の実験を行っています、例えば夏蒔き秋採りに向く野菜の品種を確認したり年2回以上連作可能な野菜を実験しては探しています。
この数年の猛暑で農業研究機関は春よりも猛暑が過ぎた後に種を蒔く方が効率的だとする見解を示しています、何故ならその方が虫害や雑草の影響が少なく野菜の成長に最適な気温となるからだと言います、少なくてもこれまでの常識は通用しない気候になっているのは間違いありません。
ここ数年の私の信条は「何事にも抗わずに素直に自然の流れに従い、その中で自身を自然に合わせて変化させていく」、こんな状況で幸福に暮らす方法はそれしかないのです、抗えば必ず何らかの報いを受けるのです、これまでの常識を捨て未来志向で道楽ビジネスも愉しんでいければ本望です。
永住の地に確立した本丸にはたくさんの果樹や樹木が植わっています、そして伐採しなければならない枯れてしまった樹木や伐採したほうがよい老木も多数存在しており数にして20本以上は優にあります、更には長年放置されていた老木の更新剪定によりたくさんの太い枝が出ます、またリノベーションによって新規に購入すれば結構な価格の立派な一枚板が多数廃棄されます。
これらを廃棄してもらうだけでざっと見積もってもらうと100万円近くになります、使える用途があるのであればお金を払って廃棄するのではなく使えるものは使おうと昨今思考を凝らしています、取り急ぎ内装のリノベーションで出る立派な一枚板は厚みもあるので屋外用のベンチテーブルをDIYで2つ作ることにしました。
それぞれ本丸とオフィスの庭に置いて作業の休憩場にしたいと思います、また気候のよい季節には屋外でランチや家飲みもできるようになります、これまでは一休みする場所もなく本当に大変でしたからスタッフも大喜びするでしょう。
また枯れ木や老木を伐採した太い伐採木はキノコ栽培に使えないかと研究しています、更に枝などは自分流レイズドベッド農法の緑肥に使えます、更には畑や果樹園の地中に埋めて有益な糸状菌を繁殖させ土壌改造に使えると考えています、お金を払って廃棄するより有益に使えればゴミも宝と化するのです、要はこれら全てが道楽で磨いてきた研究と実験の賜物なのです。