
代表の本丸の庭の石に主のように群生しています。
草丈は3〜5cmほどで、直立した茎が密生してふっくらとしたクッション状のマットを形成します。
一般的な植物のような根がなく代わりに仮根(かこん)という器官で地面や石に体を固定しています。
水分や養分は根からではなく、葉や茎など体全体の表面から直接取り込むという独特な仕組みを持っています。
葉は長さ2〜3mm程度の小さな披針形をしており、先端が白く細く伸びる透明尖(とうめいせん)が大きな特徴です。
乾燥すると葉を茎にピタッと閉じ、透明尖のせいで全体が白く霜を被ったような休眠状態になりますが、水を含むと星がパッと開くように鮮やかな緑色へと劇的に変化します。
種子を作らない隠花植物なので花は咲かないのですが、受精すると茎の先から蒴柄(さくへい)を数ミリ〜1cmほど伸ばし、先端にあるカプセル状の蒴(さく)から胞子を飛ばして仲間を増やします。
日当たりの良い砂地のような乾燥した厳しい環境でも群生して育つ性質から「砂苔」と名付けられました。
コケの仲間では珍しく直射日光や乾燥に非常に強いため、日向のグランドカバーや石組みの間の植栽として非常に優秀な植物です。
学名:Racomitriumcanescens
分類:ギボウシゴケ科シモフリゴケ属

代表のオフィスの庭のいたるところに旺盛に咲き誇っています。
多年草の草本で春の開花期には茎が立ち上がり5~25cmほどの高さになりますが、花が終わると茎が地面を這うように1m以上に達することもあります。
主茎の節から不定根(ふていこん)を出して定着し四方に枝分かれして広がることで、地面を覆うマット状の群落を作ります。
茎はシソ科特有の四角形で全体に細かな毛が生えており、葉は2枚が向かい合ってつく対生(たいせい)です。
葉は丸みを帯びたハート型や腎臓形で縁には波状の緩やかなギザギザ(鈍鋸歯)があり、葉を揉むとシソ科らしい爽やかな芳香を放ちます。
花は葉の脇から1~3個ほどつき、大きさは1.5~2cmの薄紫色や淡紅色の唇形花(しんけいか)を咲かせます。
下の花びらは大きく3つに裂けており中央の裂片には濃い紫色の斑点と白い毛が目立つのが特徴です。
花の後には萼(がく)の底に4つの小さな分果(実)ができ熟すと茶褐色になって自然にこぼれ落ちます。
つる状の茎が旺盛に伸びて「垣根を通り抜けて」隣家に侵入するほどの生命力の強さから「垣通し(かきどおし)」と名付けられました。
別名「癇取草(カントリソウ)」や生薬名で「連銭草(レンセンソウ)」とも呼ばれ、古くから子供の夜泣きの薬や健康茶としても親しまれてきた私たちの生活に馴染み深い歴史ある植物です。
学名:Glechomahederaceasubsp.grandis
分類:シソ科カキドオシ属
開花時期:4~5月

道端や空き地などでよく見かける日本の秋を代表する非常に身近な野草ですが、代表のオフィスの裏庭にアオジソに負けじと群生してきました。
草丈は20〜40cmほどに成長し環境が良い場所では50cmに達することもあります。
根はひげ状で地表近くに浅く広く張る性質がありそれほど強くないため手で比較的簡単に引き抜くことができます。
茎は円柱形で赤みを帯びるものが多く根元は地を這うように広がりますが、そこから立ち上がってよく枝分かれしタデ科特有の「節がふくらむ」という独特の形状をしています。
葉は茎に対して互い違いに生える互生(ごせい)で、笹の葉のような細長い披針形(ひしんけい)をしています。
表面には黒みを帯びたV字型の模様が入ることが多く茎の節にある筒状の托葉(たくよう)の縁に長い毛が生えているのも見分けるポイントです。

花は茎の先端に赤紫色(ピンク色)の小さな花を穂状に密集させて咲かせますが、実は花びらに見える部分は萼(がく)であり本来の花びらは持っていません。
花が終わると萼に包まれたまま、黒くてツヤのある小さな三角形やレンズ型の実(種子)を結びます。
刺身のツマなどに使われる辛味のあるヤナギタデに似ていますが辛味がなく食用として役に立たないという意味で「イヌ」という接頭語が付けられました。
なお、「蓼食う虫も好き好き」は、辛みのあるヤナギタデのことでイヌタデは辛くないのでこの慣用句の植物ではありません。
別名の「アカマンマ」は赤紫色の花や実を赤飯に見立てて子供たちがままごと遊びに使ったことに由来しており、古くから多くの人に親しまれています。
役に立たないという名前とは裏腹に、庭先や道端で季節の移ろいを感じさせてくれる健気な植物です。
学名:Persicaria longiseta
分類:タデ科イヌタデ属
開花時期:6〜11月

代表のオフィスの裏庭に突如群生してきました。
改修工事でフェンスを設置したので環境が変わった影響と推測します。
草丈は60〜100cmほどに成長する一年草で環境が良く花穂を摘み取り続けるとさらに大きく繁茂することもあります。
地表近くに浅く広く張るひげ根が特徴で太い根が深く伸びるタイプではないため乾燥には少し弱いという繊細な一面を持っています。
茎はシソ科特有の断面が四角形という非常にユニークな形をしており表面には細かい産毛が生え、上に向かって真っ直ぐに伸びていきます。
枝は茎の節から左右対称に2本ずつ分かれる対生(たいせい:茎に対して向かい合ってつく)で、
葉の付け根にあるわき芽から次々と新しい枝を伸ばして葉を増やし、卵円形で先端が尖り縁にはギザギザとした鋸歯(きょし)があり、裏側には腺鱗(せんりん)という香りのカプセルが隠れていて、このカプセルが触れたり刻んだりすることで潰れあの爽やかな香りを放ちます。

花は茎の先端から総状花序(そうじょうかじょ)と呼ばれる穂を伸ばし、白色やごく薄い紫色の数mm程度の小さな唇形花(しんけいか:上下に分かれた唇のような形)を下から上へ向かって多数咲かせます。
花が終わると萼(がく)の中に4粒の小さな種子を作り、この未熟な実がついた穂は穂紫蘇(ほじそ)や実紫蘇(しそのみ)と呼ばれ刺身のつまや佃煮として食卓を彩ってくれます。
日が短くなると花を咲かせる短日植物(たんじつしょくぶつ)という性質があるため、夜間に街灯の光が当たる場所では花が咲きにくくなるという面白い特徴もあります。
別名の「大葉(おおば)」は元々市場での流通名ですが、「紫蘇」の名前の由来は中国の伝説でカニの食中毒で死にかけた若者が紫色の葉で蘇った(よみがえった)ことから「紫蘇」と名付けられたことに始まります。
アオジソは赤ジソの変種ですが日本では縄文時代の遺跡から種子が見つかるほど古くから愛されてきた非常に歴史の深い植物です。
学名:Perilla frutescens var. crispa f. viridis
分類:シソ科シソ属
開花時期:8〜9月

代表の本丸の水場の近くで頭が重たそうにも力強く咲いています。
草丈は20~40cmほどで地面からスッと立ち上がりますが八重咲きの花は頭が重くなりやすいため雨風で倒れないよう支えてあげたくなる愛らしさがあります。
地中の根は鱗茎(りんけい)と呼ばれる玉ねぎのような形の球根ですが、強い毒成分が含まれているためニラなどと間違えて口にしないよう注意が必要です。
球根から直接花茎(かけい)と呼ばれる茎が伸び、中がストローのような中空状で表面は滑らかな緑色をしており枝分かれせずに先端に花を咲かせます。
葉は厚みのある細長い帯状で白っぽく粉を吹いたような緑色が美しく球根から数枚が束になって袴(はかま)を履いたような姿で立ち上がります。
一番の魅力である花は一般的な一重咲きのニホンズイセンとは異なり、花びらが幾重にも重なる華やかな見た目が大きな特徴で中心の副冠や雄しべが花びらへと変化したもので、一本の茎の先に数輪から十数輪が房状に寄り添って咲きます。
白色の花びらに中心の黄色やオレンジ色が映えるものや全体が黄色い品種もあり、非常に強く甘い芳香で楽しませてくれます。
雄しべや雌しべが花びらになっているため種ができることは稀で基本的には球根が分かれることで増えていきます。
原産地は地中海沿岸で、シルクロードを経由して平安時代末期頃には日本に渡来したと言われており、その中での突然変異や品種改良によってこの豪華な姿が生まれました。
八重咲き水仙という名前は清らかで長寿な姿を「水辺にいる仙人」に例えた中国の古典からきていて、冬から春にかけて庭を凛とした気品で彩ってくれる植物です。
学名:Narcissus tazetta var.'
分類:ヒガンバナ科スイセン属
開花時期:12~4月