小型PAスピーカーの実力の程は?-3~ダイヤトーン DS-7
2024年1月24日 08:00
業務用スピーカーの中に在って極めてユニークな商品が、このダイヤトーンDS-7(1990年発売、ペアで5万円<取付金具込み>)ではないだろうか。
小さなドラム缶のような形のアルミダイキャストボディに、13Cm口径の2ウェイ同軸型フルレンジをセットしています。
店舗の屋外に設置されたものを見かけますが、まるで照明のようでもあります。
ダイヤトーン DS-7C(ベージュ色バージョン)
アルミダイキャストの完全密閉型かと思わせて、実は後ろに小さなバスレフダクトが2つついているバスレフ方式であり低音域も豊かに出てきます。
同軸2ウェイフルレンジだけあって高音域も張り出していて、流石スピーカー王者が作る音質は業務用にまで息ついています。
それにしてもダイヤトーンで同軸2ウェイというのは極めて珍しく、他の製品では見当たりません。
まず製品のアイデアが在り、それに見合うスピーカーを選定する際におそらくOEMで調達したのではないかと思います。
この時期だと、ティアックがタンノイの総販売代理店をしており共同開発の小型同軸2ウェイユニットを多数製造しています。
推測の域ですがおそらくユニットはティアックのOEMではないかと思います。
その音質は中高音域の張り出しが凄くて、低音域の締りを除くとダイヤトーンDS-200ZXと良い勝負を行えるほどです。
形は別にしてサラウンドにもぴったりの音質です。
外見からは想像できないほどの音色の良さにびっくりします、これ本当に業務用?
また、半屋外店舗の音響設備用のスピーカーとして考えられているのでいろいろなシーンで使うことができそうです。
尚、私が持っているのはベージュ色のDS-7Cというタイプで、ブラック仕様のDS-7と型式を分けています。
音出し確認中のダイヤトーンDS-7
リファレンスはDS-200ZXとD-77MRX
贅沢にもサンスイの名機CA-2000をプリアンプに用いての試聴です