2022年6月21日 08:00
聴く為のシステムではなく各種の実験に手軽に使える小型のCDプレーヤーのニーズが出てきて、オーディオショップのネットモールで見つけ購入したマランツのCD110(2001年発売、オープン)です。
「優良美品」と銘打ってあったのですが、本当に外箱こそ無かったものの使用感が全くなくマニュアルも含めて汚れの一つも無い程の新品そのものです、十数年間も何処にこんな綺麗な状態で眠っていたのでしょうか?
マランツ CD110
シーリングパネルを開けたところ
CD110はハイコンポのCDプレーヤーのようで、発売年度以外の定価などはほとんど不明です。
デザインを見ると、シーリングパネルといい喫茶店などでも埃や水気を気にせず使えると思いますが、どんな目的があってのこういったスタイルになったのかは理解できません、オーディオ氷河期のど真ん中での発売なので時代の申し子的な存在なのでしょうか。
シーリングパネルを閉じた場合には電源とプレイ/ストップだけが操作できるように上面パネルにボタンが付いています、同じCDを繰り返し聴くようなBGMオーディオシステムとして使うことを意識したのでしょうか、普通の使用ではシーリングパネルは開けたままとなるので中途半端な印象を受けます。
デザインは別にして、エントリークラスなのに出力がデジタル光・デジタルコアキシャル・アナログで全て揃っており各種の実験用途には持って来いなのです。
こういったスペックをしっかり把握しての購入であり、今の時代の各種実験にはデジタル出力は不可欠なのです。
単体の価格は不明ですが、おそらくアンプやスピーカーとのセット価格で8~10万円程度のシステムだと思います。
もしそうだとすれば、デジタル出力などを見ると上位機種の回路をそのまま使った可能性があり、ある意味ではコストパフォーマンスは高いのかもしれません。
高性能デジタルアンプをはじめ、80年代・90年代のアンプや最新のアンプなどに繋いでテストしてみましたが、デジタルもアナログもそこそこの音色で鳴ってくれます、聴き込むような音色ではないのですが決して安っぽい薄い音ではありません。
ただ、全帯域で明るい感じはしますが押し出し感やシャープさはありません、でもこれは期待していないので実験用途であればしっかり再生してくれればOKです。
メインではとても使えませんが、デジタルアンプと組み合わせてワーキングBGMやベッドルームでの聞き流し用に使うのであればむしろ好ましい音色であり充分に役割を果たしてくれるでしょう。
刺激が無い音色なので長時間の試聴にはぴったりです。