2022年12月25日 08:00
過日、ホームシアターとハイファイオーディオを一つのシステムで共有化する方法をお伝えしました。
今回はこれを更に発展させて、DVDやブルーレイでのホームシアターとCDやレコードでのハイファイオーディオを完全に共有でき、それぞれの音質を損なわない方法をお伝えします。
前回もお伝えしたように、フロントスピーカーはホームシアターとハイファイオーディオで唯一共有される対象ですので、ハイファイオーディオに耐えうるそれなりのスピーカーを用意します。
このスピーカーにAVアンプのフロントチャンネルのスピーカー出力とハイファイオーディオ用のプリメインアンプのスピーカー出力を繋げば良いわけですが、2つのアンプをパラレル接続するのは電気特性上アウトです。
そこで、スピーカー切り替え器を投入して切り替える方法もありますが、都度切り替えるのも面倒です、もっとスマートに行いたいものです。
そこで、私が実践している方法をお教えします。
まず、DVD/ブルーレイプレーヤーはAVアンプに繋ぎます。
またCDプレーヤーはプリメインアンプに繋ぎます。
そして、AVアンプのフロントプリアウトをプリメインアンプの入力コネクタのAUXに接続します。
フロントスピーカーはプリメインアンプのスピーカー端子に繋ぎます。
こうすると、CDを聴く時にはCDプレーヤーとプリメインアンプだけをオンにして通常通りにCDに入力セレクタを合わせて聴けばステレオ再生でのハイファイ音質でCD鑑賞できます。
また、映画をホームシアターで愉しむ時は、DVD/ブルーレイプレーヤー、AVアンプ、プリメインアンプをオンにして、プリメインアンプの入力をAUXにして音量調節すれば高音質でホームシアターが愉しめるのです。
こういった方法を考え出す際に重要なポイントは、スピーカーをどこにどう接続するかから逆順で追って行くと解り易いのです。
逆にソースの入力側から順方向で追って行くと、スピーカー出力側で頭が混乱します。
これは、あくまでも私の中でのベストな方法です。
無駄な電力消費をせずに音質を高める方法だと思います。
消費電力を気にせず、費用も幾らかかっても良いというのであれば、手っ取り早く高級なAVプリアンプを購入し、フロントチャンネルにハイファイオーディオ用のパワーアンプを繋ぎ、その他のチャンネルはマルチアンプのAVパワーアンプを接続すれば最も簡単に実現できます。
ちなみにこの方法は私の方法に比べて消費電力は3倍以上で、予算的にも3~5倍ほどかかることを覚悟してください。
AVプリアンプとAVパワーアンプだけで100万円以上します、こんな高額なシステムで映画の鑑賞だけならまったく意味の成さないシステムになります。
むしろ、SF映画などでは大人しい音色となり迫力不足にがっかりするかもしれません。
高級なAVセパレートアンプは、クラシックのオーケストラなどのコンサート等のブルーレイディスクで本領発揮できるシステムなのです。