故障は自分で修理する-1~アンプからガサガサとかポツンポツンという音が出る
2024年9月25日 08:00
私は昔から病院へ行くのが大の苦手で、年一回の人間ドックでさえ当日の朝まで「行くの止めようかな?」なんて考えたりするのです。
なので、できるだけ症状から自分でネットや書店で調べて自己治療を行うようにしています。
また、こんな経験をたくさんしてくると自分の身体の個性が解ってきて対処方法も肌感覚で解るようになります。
ただ、「これは駄目だ」というときもあります、そんな時は流石の私も躊躇せずに病院へ直行です。
さて、そんな性格なのでオーディオも調子がおかしいときにすぐ修理に出すのではなく、まずは自分で修理することを考えるのです。
そんな経験をいろいろしてくると、オーディオ製品に多くの同様の症例があることが解ってくるのです。
最も多い症例が、しばらく使っていなかったアンプで久しぶりに音楽を聴こうとスイッチをオンしたら、ボリュームはゼロなのにスピーカーから「ガサガサガサ・・・」という虫が這うような音がするというものです。
耳にゴミなどの異物が入ったときのような音で、これを聞くと何とも不快な気持になります。
また、「ポツン、ポツン・・・」と2~3秒間隔くらいの雨の日に屋根から落ちる水滴のような音がすることもあります。
これらは全て同じ原因の症状です。
っで、直し方は極めて簡単です。
何もせずそのまま通電しておくだけです、人間の身体の症状を治すのに何もせずに寛解(かんかい)するのを待つのと似ています。
音が気になる人はスピーカーを外せばOKです。
私は、どういう風に音が変化して行くのかが知りたくて、一度ずーっと聴いていたことがあります。(よほど暇だったのですね)
定期的な「ポツン、ポツン・・・」を聴いているうちに寝入ってしまい、気が付いたら朝になっていたなんてこともありました。
ただ、起きた時には音は出なくなっていたので、おそらく半日くらい通電しておけば治るんじゃないかと思います。
原因は、長時間通電しなかったことによる電解コンデンサの自然放電です。
久しぶりに通電すると電荷が空になったコンデンサに単純に電荷が蓄積されていくので、その際の充放電によるノイズという訳です。
これ、実は高校(工業高校)の時にオーディオ好きな先生に教えてもらっていたのです。
身体もオーディオも、構造と原理を知っていれば対処もできるということです。
そして、オーディオを自分で修理するするようになると部品とか構造などが解るようになり、益々オーディオが自分の身体のように身近に感じるようになるのです。