センタースピーカーの実力の程は?-6~デノン SC-C33XG
2024年7月15日 08:00
寝室用のホームシアターシステムで重宝したデノン SC-C33XG(2004年発売、定価2万円)です。
寝室のモニターを大型に変えた際に目の高さが上になるのでラックも変えました、ところがそのラックに収まるセンタースピーカーが無く慌てて購入した経緯があります。
デノンSC-C55XGの良さを存分に知っていたので、大きさと薄さ重視で弟分のSC-C33XGに即決しました。
5.7Cm口径のユニット4台でのP.P.D.D.方式で低音域を60Hzまで伸ばしてはいますが、単体で確認するとほぼ低音域は出ていません、更に高音域も伸びがまったく感じられません。
ホームシアターなのでフロントスピーカーとサブウーハーで補正するので問題は無いのですが、音圧が低すぎてボイスが落ち込んでしまうのでフロントスピーカーも変える羽目になってしまいました。
このセンタースピーカーは寝室用のサブシステムでは問題ないのですが、リビングで使うメインにはかなり厳しいと言わざるを得ません、なにせ迫力感がほぼゼロです。
SC-C55XGの弟分なので期待はしたのですが、音色や迫力は別シリーズだと思えるほどです。
周波数特性こそ比較しても同じなのですが、やはりオーディオ製品は聴くまではデーターだけでは解らないという根拠はこういうことです。
ただ、形状は薄型でフロントバッフルに傾きが設けられているのでニアリスニングには必須のデザインとなっています。
つまりモニターの上にも向きを逆さにして設置できるのです(モニターがすっぽり入るシステムラックが必要です)、こういうところからも近距離で試聴する寝室用サブシステム用と捉えてもよいかと思います。