2024年11月25日 08:00
購入当時はホームシアター歴20年、この間は気になるAVアンプが出れば購入し、実に歴代8台目となるAVアンプがこのデノンAVC-2809(2008年発売、16万円)でした。
デノン AVC-2809
2007年に発売され音質評価で絶賛されたAVC-2808、その翌年にマイナーチューニングして発売されたAVC-2809が発売されるや待ってましたとばかりに購入しましたが、購入後ほとんど使う事もなく道楽封印となりほぼ新品のままストックされていました。
10年の無通電保管により経年劣化で液晶表示が暗くなってしまいましたが、その他は全て問題なく動作していました。
この頃に発売されたデノンの機種で液晶が暗くなるという症状が各所で報告されていますので、部品ロットによる特有な症状なのかもしれません。
CDダイレクトで先ずは音質確認しましたが、改めて思うのですがAVアンプの音質としてはかなり良い部類です。
AVアンプなのにCDダイレクトモードでステレオ再生で聴くモードを備えています、流石に16万円出すとAVアンプの音質はエントリークラスのAVアンプと雲泥の差となります。
AVC-1850と比較すると、セッティングの量は約3倍と複雑なセッティングなのですが、1度セッティングしてしまえば3つの優先ボタンに記憶してボタンひとつでモード+設定を呼びだせます。
また、マイクを使った自動で行う簡単セッティング機能もありますので初心者でも細かな設定は別にして基本設定は難なくできると思います。
ただしマニュアルはぶ厚く、AVアンプが初めてという人がこれらを理解できるかという疑問は残ります。
音質は文句無しです、AVアンプとは思えないほど帯域の広さを感じます。
ただ、やはり同じデノンのPMA-2000シリーズなどのプリメインアンプと比べてしまうとシャープさに欠けるというか、独特のオブラートに包んだような音質で聴き込む音色ではありません。
ところが、サラウンドモードでブルーレイなどを再生するとこれがダイナミックで迫力がある音色に変わるのですからAVアンプは本当に不思議な存在です。
もっとも、そのような音作りがされているのですからAVアンプはやはりハイファイオーディオではなくホームシアターで使うに限ります、当たり前なのですが実践してみるとなるほど良く解ります。
CD再生でのステレオモードはおまけ程度に考えるべきでしょう。
今でも充分に現役で使ってほしいAVアンプです。