2024年12月19日 08:00
音は耳で聴きます、当然ですが。
その耳の構造は、まさにマイクの構造と良く似ているアナログチックな構造をしています。
マイクは空気振動を電気信号に変えます、この構造を逆にして電気信号を空気振動に変えるのが人間の声帯に相当するスピーカーです。
そして音は空気振動であり、人間を含めた動物はその振動を間接的に音として聴いているわけです。
つまり、音質の決定権は最終的には電気信号を空気振動に変えるスピーカーという事になります。
つまり、スピーカーが悪ければどんなに良いアンプでも音質には限界があります。
スピーカーの特性を100%引き出せるのが高級アンプですが、その100%そのものの絶対値が悪ければどうしようもありません。
そういう意味では、もっとも慎重に選ぶべきはスピーカーという事になります。
自分の好みの音を確立したなら、その音を出せるスピーカーをサイズや価格という枠をはめて選択するのです。
逆にアンプから決めてしまうと、今度はスピーカーの個性とのバランスで自分の好みの音が得ずらくなります。
新たにシステムを組む時にはまずスピーカーを決める、その後に音質やスタイルに合ったデザイン的な要素を含めて、最終形でのアンプやCDプレーヤーを決めるという方式が楽だという事を覚えておくとよいでしょう。