20歳後半から20年以上もアクアリウムと観葉植物道楽を楽しんでいた私ですが、猫を飼い始めてから猫にも熱帯魚や植物にも害が出始めたので一旦猫以外の動植物飼育を全て止めてしまいました。
どこかで寂しい気持ちがあったのでしょうか、5年前に食と健康&オーディオラボという第二のプライベート空間が誕生してから観葉植物を足の踏み場もないくらいに置き、以来ずっと植物とトコトン触れ合える道楽の復活タイミングを見計らっていました。
そして我慢の限界を超えた今春、ついに日本庭園と畑付きの物件を購入し更にはテラリウムと盆景など植物と思いっきり触れ合える生体箱庭道楽が復活してしまいました、復活した瞬間に工具類やガラスケースに鉢と植物類を買いまくり毎日のように何個も荷物が届きました、そしてあっという間にラボが観葉植物に加えてシダ・コケ・山野草などに侵食されてしまいました。
大切なオーディオコレクションラックにもシダとコケが侵食中

同時に6年ほど前から食と健康道楽でオーガニックハーブなどをベランダ菜園で楽しんでいたのですが、加えて部屋の中でも1年中楽しめる野菜の水耕栽培の研究&実験も始めてしまったのでラボの中は今や植物だらけになってしまいました。
野菜の水耕栽培は10年以上もいつ始めようかと考えていたことです、「やりたい事はやりたい時ではなくやれる時に行う」という自論の「待ちの成功術」どおりにジャストなタイミングで複数同時に開始しました、そして畑を使った自然農法と水耕栽培の記録用に別のブログも立ててしまいました。
テラリウムや盆栽と野菜の自然栽培や水耕栽培は実は相性がすごくいいのです、道具や工具は共通して使えるものが多く植物育成用の強力なナローバンドライトを付けたグロウテントは弱った観葉植物やコケにシダなどのテラリウム素材の治療やカビ対策にも使え、更には実生苗の早期育成にも使えます。
そんなわけで食と健康&オーディオラボはいつの間にか植物のバイオ研究所のような状況に風変わりしてしまいました、常用オーディオの上にもロングチャーレに入れた生体標本テラリウムでいっぱいです。
大きな軽石鉢にシダやコケを寄せ植えして岩肌に自生する山野草の風景を模した盆景を造りました、大きな和食器か盆に砂か小石を敷いて飾れば山野草盆景として盆栽店などで委託販売してもらえると思います。
ソイルは枯葉が堆積した山の土と同じ種のピートモスを使います、ここで注意すべきは軽石鉢は水の蒸散が半端なく激しいので保水性が極めて高いソイルを選ぶ必要があります、例えば粘土のような粘性の高い土質にすることが重要です。
また飾る際には大きな水盤に水を張るか大きな和食器に砂か小石を敷いて常に湿らせておくと長期間成長を楽しむことができます、シダや山野草類はとにかく水切れが命取りで水分がソイルから完全に抜けると一瞬で萎れてしまいます。
正面からはオオバノイノモトソウと蔓植物のテイカカズラしか見えない景観

横から見ると隠れていたアラハシラガゴケとヒロハヤブソテツが見えるという、
当に山の近景の景色
ここをしっかり拘りを持って造るか手抜くかで盆景の価値が大きく変わります
写真では一方向の表面の景色しか解りません、
実勢に山や野に行って自然の遠近の景色を自分の目で見てしっかり記憶し、
自然のありのままの姿を模すのが盆景の妙

☆創作ノート
・山野草 テイカカズラ
・シダ オオバノイノモトソウ(栄養葉)、ヒロハヤブソテツ
・コケ アラハシラガゴケ
・ソイル ピートモス(コーナン)
・盆 軽石鉢
猫グッズコレクションの中に直径15cmほどのガラス製の福猫キャンディポットがあったのを思い出して作業用デスクの上に置けるコケテラリウムを創作しました、このキャンディポットは蓋付きで適度な湿度を維持できるのでコケテラリウムには最適な容器です。
難点と言えば表面に「福」の字が擦りガラスのように彫られていて中の様子が見えずらいということです、なので「福」の文字が書いていない裏面を表にしました。
メインの世界最大級のコケであるコウヤノマンネングサがあまりにも大きすぎてスケールバランスが悪く感じます、カサゴケやヒノキゴケに替えればバランスはよくなると思いますが迫力に欠けてしまいます、微妙ですがスケール感のバランスは難しいところがあります。
福猫キャンディポットで造ったコケテラリウム

コウヤノマンネングサが巨大すぎて単独では立派なスギゴケも存在感が薄れ気味

創作後4か月目の状態
環境が良いのかスギゴケもコウヤノマンネングサもかなり大きく成長しています

☆創作ノート
・コケ コウヤノマンネングサ、スギゴケ
・装飾素材 小石(黄虎石:キコウセキ)
・ソイル コケ専用ソイル(華みやび)、アクアリウム用洗浄済小石(GEX)
・ケース ガラス製キャンディポット
箱庭とは江戸時代前期から明治時代にかけて流行した道楽の一つで、木で作った箱の中に石庭や砂庭などを模して楽しむものです、 発祥は1620年に桂離宮を造るにあたり庭師に見本を作らせたのが日本第一号の箱庭だと記されています。
現在では「枯山水」として砂と石を使い砂庭で有名な龍安寺砂庭式枯山水を模して自分なりの庭園を箱の中に作り上げて楽しむものが商品化されています、現在ネット通販などでも数千円という手軽な価格で多数の商品が売られています。
京都龍安寺砂庭(砂庭式枯山水)

同じ箱庭でも枯山水が植物などの生き物を一切用いないのに対して、池や川の中を模したアクアリウムは魚類や両生類などの飼育と合わせて水草などの植物と石や流木を加えて自然の景色を身近に置こうとする道楽です。
70年代後半から80年代にかけてアクアリウムブームのピークがありました、私も多分に漏れず一時期は13セットの水槽が家中の至る所に置かれ、更には法人向けの熱帯魚レンタルという道楽ビジネスまで始めてしまったほどです、病院や喫茶店などを中心に置いてもらいサイドビジネスとして大成功しました。
またアクアリウムが水中なら陸上の風景を模したものがテラリウムやパルダリウムで、テラリウムは主に渓谷や山間部の景色を模しパルダリウムは湿地帯の景色を模して楽しむもので、双方動物は入れずにシダやコケ類を中心に山野草や熱帯植物を小さなガラスケースの中に作り上げて楽しむ道楽です。
ちなみにテラリウムやパルダリウム内で魚類や両生類などの動物を住まわせ愉しむ道楽も数年前からブームになっています、これらは容器や生体のスタイルによってアクアテラリウム・ビバリウム・ビオトープなどというカテゴリに分類されアクアリウムとテラリウムのどちらのファンも派生的に同時に愉しんでいる例が多いです。
テラリウムの一例(苔・山野草・流木を使ったガラスポットテラリウム)

いずれにしても室内において自然を身近に感じながら暮らすという点においては共通する感性であり、私個人的な気持ちとしてですが味気ない部屋の中に植物や動物がいるだけでほっとする温もりを感じます、若いときからオフィスやプライベート空間に観葉植物や生花を必ず置いているのはきっと私にとってそれが当たり前のようになっているからでしょう。
植物や動物の世話をするというある意味においての責任感は人を育てる姿勢にも表れる気がします、植物や動物の気持ちになって世話をする、だから他者の気持ちに寄り添えない人はどこかで人間ぽい温もりを感じることができずに無機質な冷たさを感じてしまいます。
さて子供の頃からずっと植物や動物の世話をしてきた私ですが、猫を飼うようになり水槽も観葉植物も家の中に置けない状況が長く続きました、そんな寂しさが6年ほど前に爆発したようで突然のように道楽ビジネス用のオフィス(ラボ)に観葉植物をところ狭しと置きベランダ菜園を楽しむようになりました。
そしてそれがどんどんエスカレートしていき今ではテラリウムに盆景にと時間があればジャズを聴きながら生体箱庭創作に時間を費やしています、でもこの時空間が本当に愉しいのです、そして好きなように園芸を楽しめるようにと今春になんと庭と畑付きの家を購入してしまいました、自然と触れ合うリアルな園芸と室内で自然空間を楽しむ箱庭、私の中に極めて心地よい時空間が生まれ育っています。