2025年7月 4日 08:00
観葉植物の育成と盆栽や盆景で用いる樹木の育成では全く違う次元の思考とテクニックが必要です、観葉植物は成長や繁殖の過程を愉しみますが、盆栽や盆景では如何に完成させた樹形を維持するかが重要になります。
どんな植物でも数年間も同じ樹形を保つことは不可能です、そこで毎年2回ほど剪定という作業を行います、これは伸びた枝を落とし、変な方向に伸びた幹や枝を針金で曲げて理想の樹形になるようにするわけです。
そして盆栽や盆景で最も重要なことは樹高ではなくて幹の太さです、ただ盆栽の中でも「文人仕立て」という樹形があり、これはある程度の樹高が無いと格好がつかないので目的の樹高までどんどん伸ばします。
樹形を整え目的の樹形になったら今度はそれを如何に維持させていくか、これが盆栽と盆景の最大の愉しみでもあるのです、ちなみにここ最近の私は観葉植物を盆栽の樹形に仕立てるのが面白くてはまっています、観葉植物が盆栽の樹形で愉しむためには成長を如何に抑えるかが重要です、そこには実に多くの経験を通したテクニックとノウハウがあるのです。
庭木用の雲仙コメツツジを盆栽にするために樹高を10Cmに抑えながら育成しています
本来は1mくらいにまで成長する低木庭木です
冬に強剪定でばっさり枝をカットしても春には新芽を出して花を咲かしてくれます
花の直径が1Cmですから樹木自体がどれほど小さいか解ります
盆栽のような枝ぶりに仕立てている途中のフィカス・ソフィア
伸びたら切ってを11年間繰り返して現在樹高が30Cmほど
剪定していなければ2mほどの樹高になっています