シャーシは普通乗用車でも、
ボディはスーパーカーを真似たフェークカー。
本物と並べて比べても本物っぽく見えてくる。
本物を知らない人には見分けることすらできない。
ただし、本物を知っている人にはすぐ解る。
見るポイントを心得ているからだ。
表面は完全にコピーしても、
見えない部分までもコピーすることはできない。
本物はコピーされることを予測して、
そのポイントだけはしっかり押さえている。
フェークはあくまでもフェークであって本物ではない。
物だけではなく人もまた同様である。
助けた方は、それを忘れることはない。
助けられた方は、解決したとたんにそれを忘れる。
つまり恩を仇で返すとはこういうことを言う。
コメント:
楽になれば苦しい時を忘れてしまうのが人の常、忘れていけないのは苦しい時に手を差し伸べてくれた人たちのこと。
恩を忘れて他者の好意を軽んじる人に、成功の二文字はない。
腹いっぱいの時に出された高級ステーキは、
腹ペコの時に出されたおにぎり1個に劣る。
コメント:
人間関係の基本がここに在る、要は相手は今どんな状況かを正確に把握することだ。
本当にそれは相手が喜ぶことなのか?
ビジネス然り、どんな新技術も新アイデアも認める人がいなければ売れるはずもない。
項羽(こうう)と劉邦(りゅうほう)、中国史2大英雄の話し。
2人は協力して秦の始皇帝を倒した後に天下を取り合う。
家臣に恵まれた劉邦が勝ち中国を統一し漢を建国する。
ここで劉邦の2人の重鎮の行動が面白い。
韓信(かんしん)は大国を得て斉王となって栄華を極める。
対して張良(ちょうりょう)は褒美を放棄し隠居する。
韓信は巨大な軍事力を持ち劉邦を脅かす存在となった。
そこで、劉邦は韓信を捉えて処刑してしまった。
張良は穏やかに暮らしたために生涯狙われることはなかった。
安堵に暮らしたければ常に謙虚に生きろということだ。