伊東久雄

じっくり時間をかけて熟成させたチーズやハム。

味わい深くて実に美味い。

食材を美味く食べるキーワードは「育てろ」だ。

手を抜けばすぐにカビが生え、

手間をかけ過ぎたら熟成が進んで食べられない。

絶妙な感覚と勘により手をかけずに見事に熟成する。

ここで長い間に培われた経験による肌感覚が活きる。

人も企業も事業も全ての物事はこれと同じである。

絶妙な手加減（テクニック）と塩梅（ノウハウ）で、

じっくり時間をかけて完璧に育て上げることだ。

立派に熟成する姿を日々愉しみながら。

「何故？」は何かを始めた瞬間に生じる。

そしてそれを継続させている間は、

常に新しい「何故？」が発生し続ける。

進化する過程において極めて健全な状況である。

「今のままで良い」と、

疑問を打ち消した瞬間に逃げの姿勢が芽生える。

現状に妥協した者は進化を止め退化の道を転がりだす。

疑問は進化の漢方薬である。

ソーシャル・ネットワーク・システムの媒体は、

少なくてもインターネットではなく人である。

コメント：

バーチャルの世界とリアルの世界、この両者を見事に使い分けている人がいます。

でもバーチャルの世界でも人間関係が極めて重要、バーチャルの世界でも情報発信も受けるのも人なのだから。

何歳まで生きるかなんて計算するから、

今日やるべき事を明日に伸ばす。

明日死ぬかも知れないと毎日考えてごらん。

後悔しないようにと常に何事にも励むから。

コメント：

時間が有ると思えば人は今やるべき事が面倒になる、残された時間が無いと思えば今やるべき事をやるでしょう。

人とは実に都合よく出来ている、それに甘えてはならない。

尋ねてもいない事やプライベートな事を自ら話す人。

さて、この心理は如何なるものであろう？

一つ、自ら曝け出すことで信用を得ようとする行為。

一つ、相手の気持ちを確認する行為。

一つ、自分を評価して欲しいという承認欲求。

人は意味も理由も無い事を話さない。

何れのケースも自己都合優先で相手の気持を無視した行為。

少なくても本意が確認できるまでは、

言葉に釣られて不要な事実を曝け出すのは危険極まりない。