2021年8月31日 08:00
「Aさんを知ってます」とか、「B会社とは昔から太いパイプが有るんです」と、何かにつけて著名人や有名企業の名前を口にする人がいます。
このような、他者の名前をビジネスなどにおいて営業武器にする人をネームドロッパーと呼びます。
いったい、こういう人の心理とはどのようなものなのでしょうか?
本人は、自分の株を上げるための営業手法とでも思っているのかもしれません。
ただ、残念ながら百戦錬磨の経験者にはこの手法は一切効果がありませんし逆に信用を失うことになるでしょう。
何故なら、そんな人は幾らでも知っているし重要なのが人脈ではなく結果を出すか否かということを優先しているからです。
また、出てくる著名人の名前に惑わされているうちはネムドロッパーと同じ類の人間だという証です。
ビジネスにおいて誰を知っているかなど何の役にも立ちません、その人に何ができて何をしてくれたかで付き合う人の本質を見極めることに尽きます。
特に経営者なら、こういったネームドロッパーとの付き合い方を冷静に考えなければなりません。
付き合ってみたはほんの数ヶ月で何の利益も齎さないことが解り、自然消滅する人の多くがこういったネームドロッパーだったいうことを知覚する必要があります。
ネームドロッパーの思惑は、利益を齎す人だと相手に思い込ませては巧みに近づき、飲食費を支払わせながら運良く運べば小遣い賎を稼げるという些細な幸福事に過ぎません、実に稚拙な自己利益人間なのです。
ネームドロッパーに踊らされては社内がギクシャクしたり、重要な人材が離れていく経営者が後を絶ちません。
経営者はどんな人と付き合う場合にも、「付き合う事の利益とリスク」を冷静に見極めなければならないのです。
ビジネス人脈において重要なのはその人の絶対的な能力です、そして結果が全てなのです。