誰にでもライバルの1人や2人はいると思います、そこでライバルにどうしても勝てないと思うとき原因が何処にあるのかを見極めなくてはいけません。
その理由の多くは、相手のフィールドもしくは相手の戦法で戦っているからではないでしょうか?
相手と同様の客層を狙っていませんか?
相手と同様の方法をとっていませんか?
どんな事でも自分の持ち味は自分が一番知っています、ただライバルに勝ちたいという一心で視野が狭くなってしまっているのです。
そして結果的に相手のフィールドや戦法で勝負をしてしまうのではないでしょうか?
自分の得意とする戦法であれば勝利し、相手の得意な戦法では負けてしまう、これは当然の結果です。
自分の最も得意とするフィールドと戦法で再度勝負をしてみましょう、成功している人は他者事などまったく視界にも入れず、自分のペースと勝利パターンをしっかり持ち常にぶれることなく粛々と実績を上げることができる人なのです。
こんな当たり前の事が経験が少ないと見えてこないものです、百戦錬磨の経験者は最大のライバルは自分自身であることを知っています。
経営者が考えなくてはいけない事項は「ライバルは作っても決して争うな」ということです、まさに「争いは百害有って一利無し」なのです。
真のライバルとは本来的には仲が良いものです、互いに切磋琢磨し自身を磨くための目標となるのですから。
どんな業界もライバル同士の競争美学によって業界全体が成長し繁栄してきたのです、経営者はこれを真に理解しなくてはいけません。
何事にも兆候というものがあります、長年経営を行っていると危ない会社の兆候が解るようになります。
危ない会社の兆候を幾つか上げてみましょう。
1.経営者と連絡が取れなくなる。
何度留守電を入れてもメールしても返事は一切なし、緊急の資金調達やら取引先への対応でてんてこ舞いなのでしょうか?
2.社員が次々と退社する。
正常な退社なら取引先などに挨拶するはずですが突如として行方知らずになる、多くは給与未払いや経営陣との関係悪化によるものと推測できます。
3.付き合いが悪くなる。
以前は食事や飲みに快く応じていた人が突然付き合いが悪くなったら要注意です、外部の人に会いたくないという理由は明確です。
以上はほんの基本的な事項ですが、これらのうち1つでも該当すれば充分に危機的状況にあると見ても間違いはないでしょう。
同時多発的に発祥する悪い噂や社長の付き合う人脈がコロコロ変わるなど、大小の変化は必ずその裏に何か根本的な問題があります。
平穏で上手くいっているときは企業も人もステイディ(安定)なのです、企業や経営者に変化が起きているということは急成長段階か危機的状況かの陰陽何れかなのです。
状態は陰陽異なりますが、短時間に仕組みや人が変わればそこには多くの将来への時限爆弾が知らないうちに生まれているのです。
この時限爆弾を早期に発見して排除できるか否か、どのような状況下でも経営者の危機察知能力と決断力は事業と社員を守る為には必須な能力と言えるでしょう。
「経営はテクニック99%+アイデア1%でありパッションなどは一切不要」などと事有るごとに話しをしています、これは正直な話しが極論を言っているに過ぎずその辺も含めて意味は都度説明しています。
テクニック99%とは、どんな良いアイデアでも事業化するためには資金調達から事業計画と行動計画という結果に結びつく具体的な戦略戦術そのものが重要だという意味で、B2Bビジネスを意図していることは想像に易しいと思います。
対してB2Cビジネスであればパッション100%でも食うだけの稼ぎは可能だとは思います、ただ私はB2Cビジネスを行う人とはビジネス上極力関わらない方針にしています。
B2Cの典型である協会ビジネスも、私の場合はB2Cというよりも組織を活用するB2B2Cビジネススキームを採用します。
法人格ではなく代表者が個人プレイで行うB2Cビジネスは法人ビジネスのスタイルとは言えず、私のような事業構築と事業推進を基本としたB2Bビジネス主体の事業家の守備範囲ではありません。
事業家の本来の取引先は最低でも年商1億円企業です、その顧客層であってはじめてB2Bビジネスとして双方の持てる能力を本領発揮できるというものです。
さてB2BビジネスでもB2Cビジネスでも経営者に不可欠と思える事項があります、それは経営者のメンタルの強さです。
メンタルが弱い人は何をやってもストレスを感じると「逃げ」てしまい、事業を成すなど夢のまた夢に終わってしまいます。
状況により明らかに表情が変わり周囲に自身の置かれた状況や会社の経営状況が丸見えになってしまいます、これでは上手くいくはずもありません。
考えてみても解ります、上手くいってないように見える人とどうして一緒にビジネスをやろうという気持ちになるでしょうか、ほとんどの人は運気が下がったような人には近づきたくもないというのが本音です。
メンタル面の耐性はとにかく厳しい状況の経験を積むしかありません、一度経験したことは必ず耐性ができます、これは人間の脳の特性でもあるからです。
幼少のころから嫌な事や辛い思いを耐え抜いてきた人は社会人になるや否やメンタルの強さが支えになります、対して幼少のころから常に嫌な事から逃げてきた人や逆に何の苦労もせずのほほんと過ごしてきた人は大した事でなくても逃避するか大きく落ち込み動けなくなってしまいます。
今では休眠している経営者成功道場の達人門下生には結果を保証するという誓約を以って愛弟子にしています、そして相手から離れていく以外は継続的に経済活動を支援しています。
門下生には覚悟とメンタル面を約半年間かけて確認します、その触りの確認だけでメンタル面の弱さを一瞬にして露見させてしまう人もいます、メンタルが弱いとまともなビジネスを行うこと自体が難しいからです。
時にメンタルが弱い人を誤って愛弟子にしてしまうこともあります、その時は私の責任において徹底してメンタル耐性作りから行うのですが結果はやはり時既に遅しの感があります。
ついて来れる人はほんのわずかで多くの人が自ら去っていきます、でも結果において本人も私にとってもそれが最も幸福なことであるのかもしれません。
「鈍感力」は流行語になりましたがいつの間にか聞かなくなってしまった言葉です、発祥は渡辺淳一氏による著書だと記憶していますが、当時の前首相が現首相に「鈍感力」を例えに指導力をアドバイスしたことにより一躍時の言葉になりました。
この「鈍感力」の本質ですが、経緯・本質・状況など全てを理解したうえで正確に状況分析し、あえて知らない振りをして現在の状況を受け流すというものです。
これを本当に極自然に行うためにはもの凄い数々の能力を要すると思われます、いろいろな経験をして始めて極められる能力ではないかとさえ思います。
まず察知能力・推察能力・計画策定能力、そして忍耐力・許容力・大らかさなど器の大きさも重要な要素だと思います。
例えば通常であれば大慌てするような状況でさえも知らぬ振りして自然に振舞い、いつの間にか障害を取り除いてしまう、まさにこれは最強の武器かもしれません。
周囲もこれによって落ち着きを取り戻し何事も無かったかのように冷静に問題に取り組めます、特に経営者はこの本質を理解したうえで身につければ最強の武器になります。
サイトにしてもブログにしても何かを発信するときに他者の目を気にしている人は多いと思います、そして他者を意識している心境が言葉や言い回しにも現れます。
私が経営者に期待することは自身で興すビジネスはあくまでも自分流を貫いてほしいということです、馬鹿にされようが指摘を受けようがそれは他者の受け取り方の問題であって自身の問題ではありません。
ただ、他者の目を意識するあまりの妙な気遣いや言い訳的な発言が多い人がいるのも事実です、だから逆効果で気遣いや言い訳が更なる非難の的にもなってしまうのです。
そもそも自分のやり方を通そうとする人にビジネスに直接関係無い他者の目などは無関係のはずです、一環として自分流を通す人には逆に他者が何も言えるものでもありません。
他者からいろいろ言われて厄介だと感じる人は間違いなく自分流を通し切っていない人です、心のどこかで自信の無さややましさが見え隠れしているのかもしれません、それが他者の目を気にする言動に出てしまうのです。
自分流と言いながらビジネススキームやメニューに他者からの借り物が有るとすれば、それは自分流ではなくオリジナルメソッドと呼べない代物です、それを堂々とオリジナルメソッドだとしてビジネスをやれるほど精神力が強い人はいないでしょう。
自分流と言うのであれば、全てが完全にオリジナルにしなくてはどこかで他者の目を気にするようになってしまうのです、ビジネスは正々堂々と自身の土壌とオリジナルな武器で行ってほしいと思うばかりです。
そのうえでの他者から何かを言われるとしたら、それこそ堂々と無視すれば良いだけの話しなのです、何故なら真理は何れ陽光の下にさらされるのですから、やましい事が無いならさらされることを願えば良いだけです。
自分が興したオリジナルのビジネス、成功させてあれこれ言っていた人を見返してやればいいのです、これが本当に「自分流を通す」と言える人です、そして経営者に必須なマインドの基本がここに在るのです。