2023年11月 3日 00:00
科学は万能ではない。
真実を物質論で見出すのが科学なら、
精神論で見出す方法がなくてはならない。
それが揃って初めて森羅万象を正確に捉えられる。
真実を見出そうとする科学にも様々な方法がある。
それが物理学であり、数学であり、化学である。
その一つの方法で見えるものは、
真実のほんの一部の側面でしかない。
その一つの方法を学び知り、
全てを解ったつもりになるのは、
大きな驕りであり愚かなことである。
物質的な物事にも精神的な物事にも陰と陽がある。
その真実を解く方法にも陰と陽が存在して然るべきだ。
この世に完全なる方法など存在しない。
全てが未完成な人間が生みだした、
偏見によって作られた方法に過ぎない。
その全てを解ったうえで、
森羅万象にそれぞれを的確に用いれる者が、
調和の取れた人間ということである。
※耳順(じじゅん)とは、孔子論語の「六十にして人の話しを素直に聞けるようになった」という節を起源とする60歳代の呼び名である。