2023年9月14日 00:00
経済的に若干でも余裕が出てくると今までできなかったことを突然のようにやりだす人がいます、宝飾品や高級時計に外国製のスポーツカーにクルーザーと、高価なものを狂ったように買い求めます。
あるいは不相応にもローンを組んでまで豪華な家に住み、これもまた外国製の家具を揃えます、また利益にならなくも大金を投資して意味もない海外に住んでみたりします。
この人達にいったい何が起きているのでしょうか、この人たちの共通点は幼少の頃に家が貧しかったというのが大きなヒントになります。
ずっと親から「我慢しなさい」と言われて育ってきた苦しい環境があります、友達の家などに行けば自分の家との大きな経済ギャップに悔しい思いを耐え忍んできたのです。
それが成人になり自身のお金で好きなものが買え好きな事ができるようになった途端に「es」が自我に働きかけるのです、抑え込んでいた欲望が一気に爆発し後先考えずに組めるだけローンを組んでも欲しいものを手に入れていくのです。
その後ローン地獄が待っていることなど考えもしません、取り合えず解き放たれた欲望を抑えることができないのです。
今の世の中はある意味では平和なのかもしれません、手付金などほとんど無くても年収の10倍以上の住宅ローンが組める時代です、また動産担保ローンで高級車もクルーザーも年収300万円の人でも簡単に手に入れることができます。
ただし現実は極めて厳しいものが待ち構えています、数年後にはどんどん膨らむ返済に追われ次々に得たものを手放していくことになります。
そして何も残らず唯一返すことができないローンだけが残ります、でも彼らはそれでも至極幸福なのです。
一瞬でも幼少の頃から手に入れたいと思っていたものが生きている間に手に入れられ、一瞬でも描いていた夢のような生活を味わえたのですから。
その後に待っている返済地獄、それでも数年間の栄華を誇った日々を思い出しては満足し幼少の頃に味わった以上の厳しく苦しい生活に戻っていくのです。